真理を守る必要性の高まりについて話すクリストファーソン長老
「真理を教えるだけでなく、それを守ることが常に重要でしたが、今の時代にはその必要性がますます高まっています」と末日聖徒イエス・キリスト教会十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老が語った。
2018年1月26日(金)、ソルトレークシティ、テンプルスクエアのタバナクルにおいて、クリストファーソン長老は教会教育システム(CES)の宗教教育者と宣教師に向かって講演した。この1時間プログラムは、世界中のセミナリーおよびインスティテュートの教師らに向けても放送された。
「まず真理について理解すべきことは、重要な真理の知識は、キリストの光または聖霊を通して得られる神の助けなしには得られないということです」とクリストファーソン長老は述べた。
クリストファーソン長老は、良い人となるのに宗教は必要ないと考える人の数が初めてアメリカ国民の半数以上を突破したことを示した最近のピュー研究について語った。
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「無神論者や宗教を信じないという人でも、そのほとんどが正直で良い人であるということは確かです。しかし、神なしに良い人は生まれません。すべての人にキリストの光が当てられているおかげで、わたしたちが時に“良心”と呼ぶ物事の善悪を見極める良識が持てるのです」とクリストファーソン長老は話した。
「人は自分の行為を正当化しようと試みることがあるかもしれません。間違っていると知っている事柄を、さも間違っていないかのような振りをする人もいます。良心の声をかき消すために、自覚がありながら罪を繰り返す人がいます。良心が語り掛けるかもしれない静かな時間をわざと打ち消すために、常にソーシャルメディアやビデオゲームに夢中になったり、イヤホンで音楽を聞くことに没頭する人がいるかもしれません」とクリストファーソン長老は述べた。
また相対主義的な考え方が主流の哲学となると、特に霊的な真理について教えることが困難となることがあると長老は述べた。
そして「多元的社会では、どのような価値観、そして何が正しくて、何が間違っているか、または何が真実であると法律または規制に盛り込むかが議論されるが、いかなる問題に関しても、最終的にはある人の物の見方、あるいはいずれかのグループ持つ真理に関する見解が広がり、すべての人がそれに縛られることになります」と説明した。
また続けて「社会に秩序と正義があれば、道徳上の相対主義はあり得ません。殺人はほとんどの人にとって悪いことである一方、何人かの人にとっては正しいことになり得るでしょうか?… 昨今のニュースで取りざたされていますが、自分の欲求を満たすため、またそれが個人的善悪の価値観によると正しいことなので、男性には女性に性的嫌がらせをする権利があると言えるのでしょうか?」(関連記事:“共通する道徳的枠組みの探求”)と述べた。
クリストファーソン長老は1970年代初期に、ウォーターゲート事件の裁判に関わった米国地方裁判所のジョン・J・シリカ裁判官の助手として弁護士としてのキャリアを歩み始めたことを話した。
「今でさえ、その時に感じた幻滅と悲しみを忘れることはできません。あれはニクソン大統領が辞任する数カ月前のことでしたが、大統領が自分で辞職しなければ弾劾されることはわかっていました」とクリストファーソン長老は回想した。
この経験から長老は、いかなる場合にも例外なく常に正直でなければならないことを学んだという。
「良心が弱くなる、さらには良心が麻痺してしまうと、多かれ少なかれ、集団的あるいは個人的な『ウォーターゲート』に通じる道の扉を開いてしまうことになります。そうなると、有罪犯であれ無実の側であれ、双方を傷つけ破壊をもたらす大惨事を招くことになります」とクリストファーソン長老は述べた。
そして「抵抗、正当化、見せかけで問題は解決しません。多くの人が切望する『信憑性』を得るには、悔い改めそして真理に対して従順であるしか方法はないのです」と教えた。
この話の内容はlds.org/si/broadcastsにアーカイブとして保存されており、ストリーミングまたはダウンロードしていつでも視聴が可能。
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