チャーチ・ヒストリアン・プレス社が出版した「ジョセフ・スミスペーパーズ(The Joseph Smith Papers)」の編集者らが製作したポッドキャスト用全6話がこのほどインターネット上で配信され、ジョセフ・スミスが初めて神を目にする経験(末日聖徒イエス・キリスト教会では「最初の示現」と呼ばれる)を詳細に分析している。
この新シリーズは、各話で教会の歴史家や学者らの洞察が紹介され、末日聖徒やそれ以外の人々が今までとは違う視点から、ジョセフの神との出会いを考えることができるように作られている。(ポッドキャストは現在英語のみの配信となっている)
アメリカ初期を専門とする歴史家であり、ジョセフ・スミスペーパーズのドキュメンタリー編集者であるスペンサー・マックブライドは、第1話でこのように語った。「歴史家の目を通して歴史上の出来事を見たことがありますか?わたしはきょう、長い日付のリストや面白い事実を並べた歴史上のトリビアについて話すのではありません。現存するジョセフ・スミスの書類を何年にもわたり分析してきた歴史家について話すのです。歴史を専門として人生を送り、何が起こり、なぜそのようなことがどのようにして起こったかについて語ることのできる男女の歴史学者がいます。『最初の示現』を歴史家の目を通して見ると、すでに知っているストーリーに触れると同時に、新しいストーリーを発見するという素晴らしいことが起こります。」
新シリーズの全6話は、末日聖徒チャンネル(Latter-day Saints Channel:旧モルモンチャンネル)、iTunes、Google Play、Spotify、Stitcher、RSSフィードで視聴が可能となる。各話のあらすじは以下の通り。各話のタイトルには、「最初の示現」に関する1838年の記録において使われていたフレーズが用いられた。
第1話:「異常な騒ぎ」(18分):ジョセフ・スミスの時代の社会的、文化的、経済的変化が、当時の米国人の宗教熱を高め、宗教について活発に話すきっかけとなった。
第2話:「何をしなければならないのだろうか」(23分):1820年、ジョセフ・スミスは自分の霊が疑問に思う事柄に対する答えを探し求めていた。彼はどの教会がイエス・キリストの教会であるかを知りたいと願っていたが、彼の疑問はそれだけではなかった。まず彼は、自分自身の魂と救いについて深く思いを巡らせていた。
第3話:「わたしは人目を避けて森へ入って行った」(15分):このエピソードはジョセフ・スミスが祈りを捧げた森で彼が経験した感覚的な事柄について検討している。後に「聖なる森」と呼ばれるようになり、1820年の早春にジョセフ・スミスが足を踏み入れた場所はどのようなところであったのか。どんな音が聞こえ、どんなにおいがしたのか。
第4話:「光の柱」(9分):「最初の示現」の話は、この出来事に関して残っている9つすべての記録を用いて語られる。このうち4つはジョセフによって、または彼の指示のもとに記録されたものであり、残りの5つはジョセフが語る話を聞いた当時の人々によって記録されたものである。
第5話:「わたしは心の中で深く考えさせられた」(44分) このエピソードは、「最初の示現」の直後と、ジョセフ・スミスの人生において起こった出来事に関して、詳しく語るものである。
第6話:「わたしは示現を見た」(29分):なぜジョセフ・スミスの「最初の示現」は、19世紀初頭のニューヨーク州西部に住んでいた10代の少年についての話であるあるにもかかわらず、今日、世界中の人々の間に響き渡っているのか。