2017年12月10日(日)、末日聖徒イエス・キリスト教会大管長会の第一顧問ヘンリー・B・アイリング管長がユタ州シーダーシティ神殿を奉献した。
ユタ州シーダーシティ神殿の定礎式
奉献式に先立ちアイリング管長は、神殿の建設が完了し、新しい神殿にて神聖な儀式を執り行う準備ができたことを意味する定礎式を執行した。
アイリング管長とともに、十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老、七十人会長会のクレーグ・C・クリステンセン長老、中央幹部七十人のジョセフ・W・シターティ長老とリグランド・R・カーティス・ジュニア長老も式に出席した。
「救い主を表すこの定礎石を固めるのは、素晴らしい儀式です。主は御業の礎をなすお方です。これは主の宮居です」とアイリング管長は述べた。
アイリング管長は「ブリガム・ヤング大管長がこの奉献式をご覧になっているはずです。わたしたちはヤング大管長と開拓者から恩恵を受けていると思います。彼らは今日のことを理解していたに違いありません。この定礎石を固めながら、わたしたちは彼らを称えます」と述べた。
ホランド長老はこの神殿の神聖な奉献式を眺めながら、「わたしはここに座り、ここにいる人々と山脈をながめ、なんとうるわしき朝であろうかと感じています」と語った。
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この神殿の建設計画は、2013年4月にモンソン大管長によって発表された。鍬入れ式は2015年8月8日に行われた。
装飾の色は豊かでユタ州南部の風合いが取り入れられている。そこにはこの土地の花とジュニパーベリーのデザインが取り込まれている。高価なアフリカマホガニーとサペルで作られた木工細工、そしてイスラエル、トルコ、スペイン、イランから取り寄せた石材やタイルが神殿に気品を与えている。
神殿プロジェクトマネージャーであるマーク・ベリーはこの神殿は開拓者時代の様子を映し出しているという。「(訪問者が)神殿に近づくと、ユタ州南部にある歴史的な建物や神殿などに見られる、一般の建物とは異なった要素があることに気が付くでしょう。わたしたちは開拓者を思い起こせる要素を確実に盛り込むようにしました」と語った。
ホランド長老は「この神殿は、木工細工や手作りの作業が開拓者時代を思わせます。誰が考えたのか、またどのようにこれを成し遂げたのかはわかりませんが、神殿建設に携わった人々が素晴らしい仕事をしてくださいました。この神殿は、教会歴史初期の頃にユタ州南部に作られた神殿から、今日までを結び付けるものです。とても感動しました。素晴らしい神殿です」と述べた。
ユタ州には他に16の神殿があり、北はローガンから南はモンティチェロに点在している。18番目の神殿となるサラトガスプリングス神殿の建設は、昨年4月にモンソン大管長によって発表された。
ユタ州シーダーシティ神殿には、ユタ州南部とネバダ州東部にある17ステークの教会員約45,000人が参入する。
この神殿地区に住む教会員による合唱団が、定礎式の神聖な音楽を提供した。
ユタ州シーダーシティの文化の祭典
ユタ州シーダーシティ神殿の奉献式の前日には、サザンユタ大学のアメリカファーストイベントセンターで文化の祭典が行われ、3,500人の青少年が歌と踊りを披露した。祭典のテーマは「丘の上の光、鉄のように固い意志(A Light on a Hill, Iron in Our Will)」で、シーダーシティと近隣地域における教会の歴史を発表した。この地域の最初の住人であるアメリカ先住民を称賛する場面もあった。文化の祭典で披露された歴史では、この土地に住むように、そして鉄の採掘を行うようにと預言者から告げられたことも語られていた。地元の郡の名前の由来は鉱物の鉄に由来して「アイアン(Iron)郡」とされている。シーダーシティはユタ州シェイクスピアフェスティバルが開催されることでも有名である。
教会の数千人の青少年が文化の祭典で踊る準備が整ったのを目にし、アイリング管長は「なんと素晴らしい眺めでしょうか。トーマス・S・モンソン大管長はこのような素晴らしい文化の祭典の機会が大好きで、また青少年を愛していらっしゃいます。皆さんは今夜のこのイベントを決して忘れることはないでしょう。今から何十年か後、皆さんは自分の子供を連れてこの場に戻って来ることでしょう。そして、美しい神の宮が奉献される前に行われたこの素晴らしい文化の祭典に参加した時にどのように感じたかを、自分の子供に話すことになるでしょう」と語った。
10~11月に行われた3週間のオープンハウスでは、187,000人以上が神殿を訪問し神殿ツアーに参加した。その参加者の中には教会員のほか、牧師、地域指導者、近隣住民の顔ぶれがあった。
末日聖徒の神殿は日曜日の礼拝に用いられる集会場とは異なるものである。神殿は「主の宮居」とされ、ここは結婚、バプテスマ、家族を永遠に結び固めるその他の儀式を通して、イエス・キリストの教えが再確認される場所とされる。教会員は神殿内で、人生の目的を学び、イエス・キリストと同胞に仕えるという聖約を交わす。