ある11月の早朝、300人以上の年齢18~30歳の末日聖徒イエス・キリスト教会の独身の成人会員が、完成間近のノコールテップ女性癌病院の工事現場にプノンペン中から集合した。この日、彼らはこの大切な病院の完成に貢献しようと、献身的なボランティアとして1日奉仕を行った。
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世界中の末日聖徒がヘルピングハンズの奉仕をするときに着用する黄色いベストに身を包んだボランティアらは、カンボジア女性の将来のために時間と労力を捧げ、愛によって動機づけられた奉仕を行った。参加したボランティアは皆この病院が最新先端技術を取り入れた初の女性癌病院で、将来カンボジア女性を助けることになることを知っており、病院完成に向けてその一端を担いたいとの願いを持って奉仕を行った。この病院が完成し全館の運営が始まると、女性癌患者に診断、治療、オプション、ケアを提供する施設となる。ボランティアらは皆、自分の母親、姉妹、娘、祖母、そして自分自身もが癌患者になる可能性があることを知り、命を救うための医療を近い将来に手に入れ、それを必要とする人々に提供されることに希望の光を見出している。
作業開始前にボランティアらはこの病院建設プロジェクトの創始者一人であり元プノンペン副知事であるシエン・タイ・トラックの周りに集まり、今回のプロジェクトへの協力に対する元副知事の感謝の言葉を受けた。ペンキ塗り、研磨、清掃作業など、誰がどの作業を担当するかなどは予めすべて決められていた。参加者はグループに分かれ、病院の様々な場所で割り当てられた作業を行い、工事現場管理者がその作業を監督した。作業が始まると、ボランティアら全員が熱心に元気よく仕事に取り組んだ。
もう一人の病院建設プロジェクトの創始者である女性省大臣のイン・カンタ・パビー博士も、カンボジアの独立記念日を祝う公務を終えた後に現場に到着し、ボランティアらに挨拶した。パビー博士は献身的な若者たちが示した愛あふれる奉仕の業に対し、感謝の意を表すと共に「人々が時間を捧げてボランティアの作業を行うとき、より良い未来がコミュニティもたらされるという希望が湧いてきます」と述べた。
またもう一人別のノコールテップ病院の創始者であり、タビタのディレクターでもあるジャニ・リストケスも病院建設現場に到着し、ボランティアらに笑顔で話しかけ、励ましの言葉をかけて回った。
予定されていた作業が終わると、再びバスが到着しボランティアらを乗せてステン・ミーン・チャペルに戻って行った。この日は関係者らにとって思い出深く、また救い主の教えである「あなたがたが同胞のために務めるのは、とりもなおさず、あなたがたの神のために務めるのである」を実践できた一日となった。各々のボランティアはこの日、病院建設のために奉仕できたことに心からの喜びを感じていた。
ノコールテップ女性病院の一部開業は2018年春の予定。