末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者は、アロン神権定員会と若い女性のクラスに関する変更を発表した。それは、若い男性と若い女性が総合的に成長できる機会を増すことを目的としている。アロン神権とは、教会における二つの神権のうちで小神権と呼ばれ、末日聖徒の忠実な男性に与えられ、対象者は12才になる年から受けることができる。
- Children and Youth Program
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「今回発表した変更は、若い男性と若い女性がそれぞれ備えている神聖な潜在能力を伸ばすよう意図されたものです。」 ラッセル・M・ネルソン大管長は教会の第189回半期総大会の土曜日午後の部会で語った。
「またわたしたちは、アロン神権定員会と若い女性のクラスを強め、青少年に仕えるビショップや成人指導者を助けたいと願っています。……[ビショップの]一番の責任は、ワードの若い男性と若い女性に対するものであり、ビショップとその顧問は、ワードのアロン神権定員会と若い女性のクラスの業を導きます。」
ビショップ、若い男性、アロン神権定員会に関する変更
十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老は、アロン神権定員会への具体的な変更内容と、ビショップがこれから定期的に若い女性会長と面接することになるという変更を発表した。
ビショップは青少年を指導し、良き助言者となる;ワードの若い男性会長会は廃止される。
ワードにおける若い男性会長会(若い男性の指導に当たる成人男性)はなくなり、それにより、ビショップは青少年をもっと直接的に指導し、助言を与えることができるようになる。クック長老はこの方針が、1835年にジョセフ・スミスに与えられた教会管理に関する聖句「ビショップリックはこの[アロン]神権の会長会であり、その鍵、すなわち権能を持つ」と一致すると述べ、それは、ユニット内の若い男性と若い女性がビショップの最優先事項であるとことを意味していると話した。
「この変更により、ビショップと顧問は、青少年と初等協会の子供たちに対する重要な職責に集中できるようになります」とクック長老は述べた。
「[またこの変更]は、アロン神権の力と義務を、全ての若い男性個人の生活と目標の中心に置くことを助けるものです。」 青少年に対する責任を持つビショップリックは、アロン神権定員会アドバイザーとスペシャリストという成人男性、そして、若い女性の指導者の助けを得る。
若い女性の会長は直接ビショップに報告、相談する
クック長老はまた、これから若い女性の会長は、ビショップと直接連絡を取ることができると発表した。
「これから若い女性の会長は、ワードのビショップに直接報告、相談します。これまでこの責任は顧問に任せることができましたが、これからは、ワードの管理の鍵を持つ者が若い女性を直接担当します。」
ワードの扶助協会会長(全成人女性の指導者)は、引き続き直接ビショップに報告する。
さらに、若い女性会長は、若い女性の相談にのることに関してより大きな役割を引き受けることができるとしてクック長老は次のように説明した。「若い女性の指導者は、若い女性個人個人の必要に一番よく対処することができます。」
教会管理の中央ならびにステークレベルでは、これからも若い男性会長会は存続するとクック長老は言う。ステークでは一人の高等評議員がステーク若い男性会長となり、別の高等評議員がステークの日曜学校会長となる。
その他の組織変更
クック長老はその他の変更事項についても言及し、それらは世界中の教会指導者に手紙で通達される。
- 各ユニットのビショップリック青少年委員会は、ワード青少年評議会となる。
- 「ミューチュアル」という名称はなくなり、「若い女性活動」、「アロン神権定員会活動」、「青少年活動」となる。これらの活動は、可能であれば毎週実施される。
- 青少年の活動に必要なワード予算は、各組織の青少年の人数に応じて、若い男性と若い女性に公平に分配される。初等協会の活動に対しても十分な額が支給される。
- ワード、ステーク、中央の全レベルにおいて、「補助組織」ではなく、「組織」という用語が使用される。中央の扶助協会、若い女性、若い男性、初等協会、日曜学校の指導者は「中央役員」、ワードとステークレベルの組織指導者は、「ワード役員」、「ステーク役員」と呼ぶ。
クック長老は次のように語った。「過去二年間に発表されたものも含め、これらの取り組みは単独の独立した変更ではありません。各変更は、互いに関連する主の規範において欠くことのできない要素であり、聖徒を祝福し、聖徒が神にお会いする備えをするためのものです。」
土曜日午後の部会の最終話者を務めた十二使徒定員会のロナルド・A・ラズバンド長老は、ボーイスカウトアメリカ連盟と、連盟を支えてきた末日聖徒のボランティアに感謝の気持ちを伝えた。教会では2020年1月1日より、世界中の若い男性と若い女性のための新しいプログラムを実行する。
「ボーイスカウトアメリカ連盟との関係は終了しますが、わたしにとっても教会にとっても、これからもずっと大切な遺産となるでしょう。スカウト組織に、スカウト指導者として熱心に奉仕してくださった多くの男性、女性の皆さん、そして、一番の功労者だったお母さん方、スカウト活動に参加してきた若い男性たち、皆さん『ありがとう』。」
若い女性のクラスに関する変更
総大会土曜日の夜開かれた女性部会において、中央若い女性会長のボニー・H・コードン姉妹から、新しい若い女性のテーマ、若い女性のクラス組織と名称の変更が発表された。コードン姉妹はさらに、若い女性たちに指導者として活動する機会を与えるため、すべての若い女性のクラスに会長会を設けることの重要性を強調した。
新しい若い女性のテーマ
新しい若い女性のテーマ全文は次の通り:
わたしは天の両親から愛されている娘であり、わたしには神から受け継いだ特質と永遠の行く末があります。
わたしはイエス・キリストの弟子として、主に似た者となるよう努力します。
個人の啓示を求め、それに従って行動し、主の聖なる御名により人々にミニスタリングします。
わたしはいつでも、どのようなことについても、どのようなところにいても、神の証人になります。
わたしは、昇栄にふさわしい人となるために努力する中で、悔い改めの賜物を大切にし、日々、進歩しようと務めます。
わたしは信仰により家庭と家族を強め、神聖な聖約を交わして守り、聖なる神殿の儀式と祝福を受けます。
コードン姉妹は言う。「ここで注目して欲しいのは、『わたしたち』から『わたし』に変わったことです。これらの真理は皆さん一人一人に当てはまります。皆さんは天の両親の愛する娘です。救い主イエス・キリストの聖約の弟子です。これらの言葉を研究し、深く考えてください。そうすれば、これらの言葉が真理であるという証を得るとわたしは知っています。これらの真理を理解すれば、困難に立ち向かう姿勢が変わります。自分が何者であるか、その存在意義を知ることで、自分の意志を救い主の意志と一致させる助けを得ます。」
若い女性のクラスへの変更
1世紀以上もの間、教会の若い女性のプログラムは3つのクラスに分かれて行われていた。しかしこれから若い女性の指導者とビショップは、ワードの若い女性についてよく考えて祈り、その人数と必要に応じ、年齢に合わせて組織することになる、とコードン姉妹は説明した。
例えば、若い女性が数人しかいないワードの場合、若い女性全員を一つのクラスにすることができる。あるいは、12才の若い女性が多く、一方、年長の女性が少ない場合は一つの12才のクラスと、その他12才以上のクラスを一つというように、二つのクラスにすることができる。
コードン姉妹は言う。「クラスがどのように組織されていても、一致するためには皆さん若い女性が不可欠です。周りの人たちの光となってください。自分が人から受けたいと思う愛と思いやりの源に自らなってください。祈りを胸に、いつも人々に手を差し伸べ、善の力となってください。そうするならば、皆さんの人生は優しさに満たされるでしょう。人々に対してもっとよい思いを持つことができ、そうすれば、彼らの良いところを見つけるようになるでしょう。」
若い女性の新しいクラス名
コードン姉妹は、これからすべての若い女性のクラスは「若い女性」となり、必要な場合は、クラス出席者の年齢によって区別することができる(例:若い女性12ー13 )と言う。ビーハイブ、マイアメイド、ローレルという名称は使われない。
若い女性のクラス会長会が強化される
コードン姉妹は若い女性とその指導者たちに、各クラスを導く会長会の重要性を語り、「若い女性が若い時期に指導者に召されることは、神のご計画です」と言った。
若い男性とその指導者と同様、若い女性の指導者も若い女性の良き相談相手であるが、若い女性がすべきことを彼らに代わってすることは決してあってはならない。
「クラス会長会がどの程度指導者としての経験があるにかかわらず、彼らのその時のレベルから始めて、スキルと自信が増すように助けてやってください。身についたスキルと自信は指導者としての彼らにとって祝福となります。彼らの側にいてください。でも、彼らの責任を奪ってはいけません。皆さんが彼らを導くとき、御霊は皆さんを導きます。」
大管長会が承認した変更
土曜日の午後、ネルソン大管長は語った。「大管長会と十二使徒は、青少年を強めるためのこれらの取り組みを一致して承認しました。わたしたちは心から彼らを愛し、彼らのために祈っています。彼らは『シオンのつわもの、イスラエルの望み』です。わたしたちが教会の青少年に全幅の信頼を置いていることを、そして、彼らに対する感謝の気持ちをお伝えします。」
世界の各ユニットは、準備ができ次第すぐにでもこれらの変更を実施することができるが、2020年1月1日には必ず開始しなければならない。
大管長会から世界の教会指導者宛てに送られる手紙には、これらの変更事項がワード、ステークレベルにおける組織構造にどのように影響するか詳しく述べられている。