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ビデオ―驚愕の土木技術でプロボシティーセンター神殿外壁を「支柱」の上に

この数か月,ユタ州プロボの住民はきわめて珍しい光景を目にしてきた。3,000トンもある築112年の建物の外壁が,約10メートルの鋼鉄支柱の上に載っているのだ。この建設現場の光景は単に珍しいだけではない。歴史あるプロボ・タバナクルの外壁を保存する大がかりな工事がいよいよ始まったのだ。地域のランドマークだった建物は,2010年12月の火災で内部が破壊された。2011年10月,末日聖徒イエス・キリスト教会はこの建物をモルモンの神殿に改築することを発表した。現在,改築工事が進められている。

 

プロジェクトマネージャーのアンディ・カービー氏はこう語る。「〔この現場を〕見る人々は驚いていますよ。このようなものは見たことがないでしょうからね。皆さん目を疑っています。こんな大きな建物が支柱で持ち上げられているのですから,驚くのも無理はないでしょうけれど。」

土木技術の革新のおかげで,教会はタバナクルの外壁をその場から移動させることなく工事を行っている。5列あったれんがから2列を除去し,残りの3列の周囲を鋼鉄のつなぎ材で固定して外壁を安定させ,次に,れんがの内側にコンクリート壁を付着させ,1898年に完成した当時の建物よりも強固なものとした。外壁が固まったところで,支柱を取り付け, 10メートルほど支柱の周りの土を掘り出した。ここが将来神殿の地階になる。

タバナクルを神殿に変えるというこのユニークな仕事は,「技師,建築家,建設業者,地元の大勢の専門家の協力を得て進められています。彼らと働けることを光栄に思っています」と,アンディ・カービー氏は語る。

プロボ・タバナクルは教会の歴史的な宝である。1883年から1898年にかけて当時10万ドルの工費をかけて建設された。地域社会の集いの場所として,集会や文化行事が行われた。毎年クリスマスにヘンデルの「メサイヤ」が演奏された。

タバナクルの火事の後,教会の指導者たちは焼け残った尖塔と外壁をどうするか慎重に検討した。2011年10月の総大会において,トーマス・S・モンソン大管長はこの建物の将来の用途を発表した。昨年5月には,十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老の管理の下でプロボシティーセンター神殿の鍬入れ式が行われた。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.