ニュースリリース

フロリダ州の銃乱射事件の被害者に奉仕するスティーブンソン長老

アレイナ・ペティとマデリン・ウィルフォードの家族に助けの手を差し伸べる教会指導者ら

娘を亡くした直後で悲しみに沈む親を慰めるにはどんな言葉を掛ければよいのか。特にそれが学校で起こった銃乱射事件による被害で、ほかにも16人の犠牲者と10名ほどの負傷者を出している事件だとしたらどうか。

          

2月16日、十二使徒定員会のゲーリー・E・スティーブンソン長老と中央幹部七十人のヨーク・クレビンガット長老は末日聖徒のライアンとケリー・ペティを訪問し、神は全知全能であること、そして慰めとなるキリスト教の教義、つまりこの世の人生に起こる試練と来世に待つ喜びについて話した。ペティ家の末娘アレイナは、2月14日にフロリダ州パークランドにあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件に巻き込まれ死亡した。

「(指導者らはわたしたちに)先週の水曜日に起きた事件はわたしたちにとって大きな驚きでありショックですが、天父にとっては驚きではありません。天父はすべてをご存知です。アレイナの霊はまだ生きていますと声を掛けてくださいました。(また)ここにいるわたしたちは悲しみを感じていますが、幕を超えた向こう側には悲しみはありません。アレイナは悲しんでいません。彼女はわたしたちとは異なった見方をすることができます。勿論、わたしたちは彼女がいなくて寂しい思いをしているのと同じように、彼女もわたしたちのそばにいることができず寂しがっているでしょう。しかし、彼女は今、異なる物の見方をすることができるようになり、家族と会えなくて寂しい思いはあるでしょうが、悲しみは感じていないのですと言って慰めてくださいました。ケリーとわたしにとって、その言葉は大きな慰めになりました」とライアン・ペティは語った

亡くなったアレイナと2人のクラスメートは高校でジュニア予備役将校訓練団の候補生であった。そして彼らは、乱射事件での勇敢な行動によって英雄の勲章を受けた。アレイナは友人と共にモルモンヘルピングハンズの一員として2017年のハリケーン「イルマ」後のがれき撤去作業を手伝っていた。

「ワードには、娘が一緒に奉仕した素晴らしい若い女性たちがいます。ハリケーンですべてを失った人々が、何を処分し、何を手元に残すかを決めるのを、とても思いやりに満ちた方法で助けました。そうやって奉仕することに大きな喜びを感じる若い女性たちです」とライアンは述べた。

         

またライアンは、深い悲しみにあった時に教会の幹部指導者からの訪問を受け、個人的に思いやりのある言葉をもらえたことに、感謝を述べた。

「スティーブンソン長老とクレビンガット長老の訪問を受け、彼らから直々に慰めの言葉をいただくことができ、心から感謝しています」とライアンは付け加えた。

       

ペティ家訪問に先立ち、スティーブンソン長老とクレビンガット長老は末日聖徒のマデリン(マディ)・ウィルフォードと彼女の家族をブロワード郡ノース病院の集中治療室に訪ねた。マディは銃弾を2発受け(肩と背中)、3度の手術を受けていた。奇跡的に助かり2月21日に退院した。

マディは、スティーブンソン長老が使徒として自分と家族を祝福してくれたことに大きな慰めを得た。「とても霊的なひと時でした。部屋は平安で満たされました。その平安が私にとって大きな助けとなりました」とマディは述べた。

マディの父デイビッドは使徒から受けた祝福について「信じられない経験でした。今まで見たことのない経験でした。使徒はわたしたち家族全員を祝福してくださいました。福音をとても身近に感じた瞬間でした。そのおかげで娘が快復に向かっていることに疑いの余地はありません」と語った。

この祝福を受ける前に、スティーブンソン長老が自分のモルモン書を開き、「神​は​あなた​の​苦難​を​聖別​して、あなた​の​益​と​して​くださる」という第二ニーファイ2章2節を読んでくださったとマディとデイビッドは語った。そして「神はマディのために何らかの目的をお持ちで、今回の経験によってマディには霊的な成長がもたらされます」とスティーブンソン長老が語ったと述べた。

マディはストーンマン・ダグラス高校の女子バスケットボールチームのキャプテンで、ブリガム・ヤング大学への入学を希望している。「(神は)マディのために1つの計画をお持ちです。それが何であっても、その計画を果たせるように、わたしはできる限りのことを娘にしてやりたいと思います」とマディの父デイビッドは語った。

デイビッドは教会指導者が個人的に訪問してくれたことに心から感謝の意を表した。

「彼らがわたしたちのためにそこまでしてくださるとは、本当に驚きました。彼らが訪問して下さり、時間を取ってわたしたちを慰め、娘を癒して下さったことは、本当にありがたいことでした」とデイビッドは話した。

マディは数えきれないほど多くの人が自分のために祈りを捧げてくれたことに感謝し「自分のためにみんながお祈りしてくれていること、そして多くの人々がわたしを愛してくださっていることを知り、圧倒されそうになりました」と述べた。

マディはアレイナが亡くなったことを知り、大きな悲しみを感じた。2人は同じ学年ではないものの、2~3年にわたりガールズキャンプで時を共に過ごしていた。

「(アレイナ)はすごい人でした。わたしは彼女のことが大好きでした。彼女はいつもその場の雰囲気を明るくする人でした。いつも元気で御霊に満ちた人でした。いつも人を笑わせていました。彼女が亡くなったことを知り、悲しく思っています。…彼女はとてもタフな人でした。今、彼女は良い場所にいることをわたしは知っています。」

    

2日後にオーランドで開催されたユースファイアサイドで、スティーブンソン長老は1,300人の聴衆に向かい、この世の悪を理解するのは困難であるものの、イエス・キリストへの信仰を持つことで、目の前で理解できない残酷なことが起こっても、わたしたちは人生の目的を見つけることができると話した。

「わたしたちは天父が今回の悲劇を食い止める力をお持ちだったことを知っています。ではなぜそれを食い止めてくださらなかったのでしょうか?わたしたちが持っている答えは、天には父がいて、それは永遠の神であるということです。神はすべてのことの目的を理解しておられます。神が全知全能であられることを知っていると、わたしたちは信仰によって慰めを得ることができます。わたしは主がすべてのことをご存知であり、わたしたちもいつの日か、主と同じように物事を理解することができることを知っています。わたしたちも将来、主と同じような物の見方ができるようになります」とスティーブンソン長老は述べた。

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