ニュースリリース

信仰箇条を忘れない

モルモンの信条を要約した13箇条の発行175周年を祝う

他のキリスト教宗派同様、末日聖徒イエス・キリスト教会に属する聖徒たちは、新約聖書にうたわれている「大宣教命令」に基づいて、イエス・キリストの福音を世界中に広めることに非常に熱心である。そのような理由から、モルモンは信条を分かち合う機会が与えられることを歓迎する。

 

1842年、ボストンの弁護士、ジョージ・バーストウが、週刊シカゴ・デモクラット紙の編集長であり、オーナーでもあった友人のジョン・ウェントワースに、ジョセフ・スミスを取材し、彼にモルモンの教義と歴史の要約を書くよう依頼したとき、ジョセフは感謝した。ジョセフは、彼の返信する書簡の全文が、装飾や虚偽のない状態で掲載されることだけを要求して、この依頼を引き受けた。

バーストウはモルモンについての情報を集め、ニューハンプシャー州の歴史も含めた本の出版を考えていた。彼は調査の締め切りを1819年と定めた。モルモン教会は1830年まで設立されなかったため、バーストウの本にモルモンについての記述が記載されることはなかった。また、ジョセフ・スミスの送った書簡が、シカゴ・デモクラット紙に掲載されることもなかった。しかし、それは教会の新聞、「タイムズ・アンド・シーズンズ」紙上に、175年前の3月1日に教会歴史として掲載された。

今日、ウェントワース書簡として有名な文書には、末日聖徒の増加、進歩、迫害、信仰が描かれている。書簡は13条に集約されたモルモンの教義で締めくくられており、その13条には、神、キリスト、聖霊、個人の責任、聖書、モルモン書、霊的な賜、信教の自由、善を行うことなどの不朽の教えが綴られていた。

モルモンの十二使徒、故L・トム・ペリー長老(1922-2015)は次のように述べた。信仰箇条として知られるこの13の声明は、イエス・キリストの福音の根幹となる教義を教えており[1]、最も重要な教会の教義を、最も簡潔にを伝えた声明である。[2]

信仰箇条はその根本的な教えと簡潔さゆえに、今日世界中の多くのモルモンの間でよく知られ、暗唱されているが、19世紀後半までモルモンの聖典として認められてはいなかった。1851年、信仰箇条は教会の英国伝道部で出版された高価なる真珠の初版に掲載された。その後、1878年に高価なる真珠が改訂されると、信仰箇条は正式に教会の教義となり、1880年10月の総大会で教会の聖典として承認されたのである。

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Read the Articles of Faith

[1] "The Articles of Faith," Apr. 1998 general conference, https://www.lds.org/general-conference/1998/04/the-articles-of-faith?lang=eng.

[2] "The Doctrines and Principles Contained in the Articles of Faith," Oct. 2013 general conference, https://www.lds.org/general-conference/2013/10/the-doctrines-and-principles-contained-in-the-articles-of-faith?lang=eng.

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.