「写真で見るモルモニズム」は世界中の末日聖徒イエス・キリスト教会と教会員を紹介するフォトエッセーであり，Mormonnewsroom.orgに掲載されています。今日は家族歴史探究に関連した写真を特集します。
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家族歴史は世界中で最も人気のある趣味の一つである。宗教や国籍を問わず多くの人々が自分のルーツを知ろうと，記録，資料，サービスを利用している。1999年以来，3億人を超える人々が末日聖徒イエス・キリスト教会の提供する無料の家族歴史サイトFamilySearch.orgを利用してきた。
教会員にとって自分の家族歴史探求は，漠然と行うものではない。末日聖徒は，家族が生活の中心であり，家族のきずなはこの世を越えて続くと信じている。なぜ末日聖徒が家族歴史を調べるのかについてはMormon.orgを参照するとよい。
世界中の貴重な記録を探し出すシステムは，1894年にユタ系図協会（教会が出資する非営利団体）が創設されるとともに始動した。今日FamilySearch.org（「ファミリーサーチ」）を訪れる人は，世界中から集められた10億以上の記録のデジタル画像や索引から探求することができる。
複雑なコンピュータープログラムを使い，1枚ずつフィルムの濃度を調整することによって，フィルム上の情報がデジタル化される。
保管されている記録には政府や教会が所有する，誕生，結婚，死亡，国勢調査，遺言，不動産の記録，徴兵票，その他の記録も含まれている。教会が情報の索引化を推進し，ボランティアの人々が情報を転記しているおかげで，何百万という新しい記録が週ごとに公表されている。
1865年，フリードマン貯蓄銀行（元奴隷やその子孫のための金融機関）が居を構えたワシントンD.C.のビル。1989年に，教会家族歴史部の職員がフリードマン貯蓄銀行からマイクロフィルムのオリジナルを発見した。それから12年後の2001年，多くの人々による索引化の働きにより，教会は48万を超える人々の名前を公開した。その記録やその影響についての詳しい情報はデゼレトニュースの記事に掲載されている。
1940年の合衆国国勢調査の広報用写真からは，調査員が1人の女性を庭でインタビューする様子がうかがえる。2012年，「ファミリーサーチ」の索引ボランティアは1940年国勢調査地域プロジェクトの支援を受け，380万もの画像から情報を書き移した。1940年度国勢調査資料から現在1億3,200万を超える人々の名前が，ファミリーサーチのウェブサイトで探索可能となった。1年はかかるとされていた作業はわずか4か月で完成した。これは国内の様々な系図組織，ファミリーサーチウェブサイト，そして16万3,000人を超えるボランティアが総力を結集した賜物である。
家族歴史探究者にとって墓標に記された記録が役に立つこともしばしばだ。墓標には誕生，結婚，死亡の情報や，軍隊，宗教，所属団体名等の関連情報が含まれていることもある。このような記録は，家族のきずなを強め，家族を捜し当て，若くして死亡した子供や家族や政府の書類に記載されていない女性を特定するのに役立つ。これはユタ州マンタイ神殿の近くにある墓地の写真である。
教会は写真も記録として保存している。この写真はウィリアム・ホール（1867-1943年）の記念写真である。ファミリーサーチウェブサイトを使えば，オンラインで他の人と協力して家族の写真を収集し，分かち合うことができる。家族のストーリーについても同様にできる。
ファミリーサーチは132か国に4,600の事務所を有する。そのためだれでも系図の記録にアクセスし，自分の家族歴史について個人的に支援を受けることができる。家族歴史センターは無料で一般に公開されており，優れた知識を持つボランティアが常駐している。
ファミリーサーチでは，先祖の写真に名前を付けて，先祖のプロフィールにリンクさせることができる。そうすることで他の子孫もその写真を見つけることができる。上の写真はエリス島に移住した開拓者の写真だが，合衆国には彼らの子孫が1,000万人いると推測されている。
『ルーツ』の著者，アレックス・ハーレーはかつてこのように語った。「わたしたちはだれでも自分が受け継いでいるものを知りたいと心底望むものです。わたしたちがだれであってどこからきたのか。この知識がなければ，わたしたちの心は満たされず，むなしさや孤独感にさいなまれるのです。」