ニュースリリース

台風19号による復興支援のため、教会が常陸大宮市に車両を寄贈する

~地域と連携しながら継続した復興支援に取り組む教会~

 

2020年7月28日、茨城県常陸大宮市の市役所にて「台風19号支援における教会から常陸大宮市への車両寄贈」の贈呈式が行われた。

このたびのトラックの寄贈は、2019年に関東地方一帯に被害をもたらした台風19号被害への教会の継続した支援の一環である。

2019年(令和元年)10月12日、静岡県伊豆半島に上陸した令和元年東日本台風(台風19号)は関東地方の平野部を縦断し、各地で合わせて死者90名、行方不明者9名、住家の全半壊等4、008棟、住家浸水70、341棟の極めて甚大な被害を及ぼした。
常陸大宮市も市内を流れる那珂川と久慈川の堤防決壊による河川の氾濫で、死者2名、行方不明者1名、さらに建物被害は多数で、いくつもの集落に150㎝もの床上浸水が見られ、市内各地域に甚大な被害が及んだ。

被災後まもなく、松戸ステーク水戸ワード*1の指揮のもと、ワード会員によるヘルピングハンズ*2が動いた。ボランティアとして常陸大宮市の農家の水害の片付けに従事した。また、更なる支援が考えられるために「災害支援いばらきネットワーク会議」との連携を深めた。

「災害いばらきネットワーク会議」は台風19号発生後、行政、社会福祉協議会、ボランティア団体などが集まり、茨城県内の災害や復興対応についての連携を行う会議である。茨城県社会福祉協議会の呼びかけにより10月29日に会議が開催された。以後週一回の定期的な話し合いがもたれ、被災者のニーズ把握と他団体との連携を進めてきた。

教会は話し合いの会場として水戸ワードの教会堂を提供したり、松戸ステークのヘルピングハンズがぬくもりを届けるプロジェクト実行委員会と連携して「足湯ボランティア」を行ったりと、他団体とよりよい関係を築きながら協働することで、被災者のニーズに応える新たな活動に貢献してきた。

そして、定期的な意見交換の場である情報共有会議の席で、常陸大宮市社会福祉協議会の担当者から軽トラックの寄付の依頼があったことが寄贈のきっかけとなった。教会では自然災害発生後に緊急支援を行う制度がある。アジア地域会長会は被災地を訪問し、必要性を認め、災害対応予算を承認した。その後、福祉・自立サービス部内において依頼内容を精査し、支援を決定した。そして2020年2月、軽トラックを社会福祉協議会に寄贈した。

贈呈式当日、常陸大宮市からは鈴木定幸市長、教会からは水戸ワードの内田典一ビショップ*3他2名、メディアとして茨城新聞社の出席があった。内田ビショップが「災害復興支援のために役立ててください」と話すと、鈴木市長は「水害の時には、災害ゴミを運ぶ手段に困っていたお年寄りも多かった。軽トラックは災害の時にとても役立ち、大きな力になるので大変ありがたい。有効に活用したい」と話し、教会に対して感謝状を贈った。

*1ワード ワードとは、地域の教会が管轄する一定の地理的範囲「教区」を意味する。

*2ヘルピングハンズ ヘルピングハンズ・プログラムは、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員とその隣人たちが協力し合って地域奉仕を提供するもの。ロゴ入りの黄色いビブスがトレードマークである

*3ビショップ ビショップとは、地域の教会「ワード」の代表者。専任の聖職者ではなく無給のボランティアとして、教会に来る人々や宣教師を助ける。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.