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Byクリスティーン・ラプリー
2021年8月7日、12:00pm (米国山岳部夏時間)更新
東京2020オリンピックのラグビー、砲丸投げ、体操の跳馬、ウエイトリフティングの競技において、末日聖徒イエス・キリスト教会に属する5人のアスリートがメダルを獲得した。また、パンデミックにより1年延期となり、開催にあたっても異例続きの今回のオリンピックでは、メダル獲得には至らなかったものの、自国の新記録更新を果たした数々のアスリートがいた。この記事では、そのようなアスリート15人を紹介する。
- セミ・ラドラドラ(29歳)は、2016年のリオ・オリンピックに引き続き7人制ラグビーのフィージー代表に所属し、代表チームによる金メダル獲得に貢献した。ラドラドラは英国のブリストル・ベアーズでプレーしていたが、フィージーのナショナル・ラグビーリーグのチームに招聘された。
- 米国のマケイラ・スキナー(24歳)は、体操の跳馬の決勝で銀メダルを獲得した。アリゾナ出身のスキナーは、2020オリンピックチームの一員となり個人競技に出場した。彼女は決勝進出の資格を得たが、米国チーム内では他の選手に続き4番目だったため、各国2人までというルールにより補欠となっていた。しかし、チームメートの1人が跳馬の決勝出場を辞退したことから、競技参加が可能となった。2016年のオリンピックでは補欠だったスキナーは、ユタ大学の学生として参加した大学選手権では優勝した。
- 今回がオリンピック初出場となったライアン・エリザベス・ホワイト(21歳)は、4x100mメドレーで米国チームの銀メダル獲得に貢献した。アラバマ大学で水泳選手だったユタ州出身のホワイトは、背泳ぎの予選に出場した。4人から成るチームは予選で2位となり、決勝進出を果たした。別の4人の米国チームが決勝に出場し、米国は銀メダルを獲得。ホワイト選手は、100m背泳ぎと200m背泳ぎにも出場し、両方で4位となった。
- ニュージーランドのバレリー・アダムス(36歳)は銅メダルを獲得。今回、5回目のオリンピック出場で獲得したメダルは、彼女にとって4つ目のメダル。2008年と2012年には金メダル、2016年には銀メダルを獲得。2016年以降、2児(現在2歳と3歳)を出産。競技終了後、銅メダル獲得を喜び、ニュージーランドの国旗をまといながら子供の写真を披露した。
- 米国のサラ・ロブレスは33歳の誕生日の翌日、87キロ超級ウエイトリフティングで銅メダルを獲得し、米国女子としてオリンピックのウエイトリフティングで初めて2つのメダルを獲得とした選手として記録された。ロブレスにとって今回のオリンピックは3回目で、2016年のリオ・オリンピックで銅メダルを取っている。1964年以来、男子、女子を通じてオリンピックのウエイトリフティングで複数のメダルを獲得したのは57年ぶりで、これは米国初となる記録。カリフォルニア州で生まれ、テキサス州ヒューストン在住のロブレスは、ウエイトリフティングを成功させた後、笑顔でウインクした。
・オーストラリアのピーター・ボル(27歳)は、陸上800mの決勝で先頭を走っていたが、後に3人に抜かれ4着でゴールした。しかし、今回のオリンピックの800mでは、2つオーストラリア新記録を出した。南スーダン出身のボルは、準決勝で自身が前日に出した記録を更新した。新記録は1分44秒11。
- 今回のオリンピックで、ブルーナ・ベニテスがいるブラジル女子サッカーチームは12チーム中6位となった。ブラジルは準々決勝でPK戦の末カナダに敗退。カナダは同じくPK戦にもつれ込んだ決勝戦で勝利を収め金メダルに輝いた。35歳のブラジル出身のプロサッカー選手ベニテスにとって、今回のオリンピックは3回目となった。2016年のリオ・オリンピックでは、ブラジル女子チームは4位に輝いた。
- 東京スタジアムで開催されたラグビーの試合で、米国女子チームはトーナメントで6位に入った。米国チームのフォワード、ジョーダン・マティアス(28歳)は、プロのラグビー選手になる前にブリガム・ヤング大学でプレーしていた。米国チームは予選リーグでは無敗であったが、準々決勝で英国に敗退。カリフォルニア州在住のマティアスは、ネバダ州ラスベガスで生まれカナダで育った。
- レイラニ・ミッチェルがいるオーストラリアのオパールズは、バスケットボールの準々決勝で米国に敗れ8位となった。ミッチェルにとって東京オリンピックは2回目のオリンピック。36歳のミッチェルは米国ワシントン州で生まれ、ユタ大学を卒業し、現在WNBAのワシントン・ミスティックスに所属。母親はオーストラリア人。
- トンガのクイニーニ・“ニニ”・マヌムア(20歳)は87キロ超級ウエイトリフティングに出場し、14人中8位の成績を収めた。今回初めてのオリンピック出場となったマヌムアは、トンガからウエイトリフティングに初出場となる女子選手。米国領サモアで生まれたマヌムア選手は、10歳のときにカリフォルニア州サンフランシスコに移住するまで、両親の故郷であるトンガで家族とともに暮らしていた。
- ウィングスパイカーであるタイラー・サンダーがいる米国チームは、男子バレーボールで10位となった。予選リーグを2勝3敗で通過したが、準々決勝進出を逃した。6チームで戦う1次リーグを通過した4チームは、メダル獲得を競い8月7日(土)の決勝リーグ戦に進んだ。カリフォルニア州出身のサンダー(29歳)はブリガム・ヤング大学でプレーした後、米国代表チームに入り2016年に銅メダルを獲得した。
- 米国のビーチバレーボールチームのジェイク・ギブ(46歳)とトリ・ボーンは、予選リーグを通過し、16試合行われる決勝トーナメントに進出したが、後に準々決勝まで進んだドイツチームとの対戦で敗退。ギブにとっては、今回の東京大会は4回目のオリンピックとなった。出身はユタ州バウンティフル、ユタ大学を卒業後カリフォルニアに移住。日本到着後のコロナ検査でチームメート、テイラー・クラブに陽性が判明し、開会式数日前にチームメートを変更した。
- オリンピック初出場で3つの射撃競技に参加した、米国チームのアレクシス・“レキシー”・ラガン(28歳)は、10mエアピストルの予選では53人中38位、25mピストルでは44人中18位の成績を収めた。また混合10mエアピストルでは、ニコラウス・マウラーとともに出場し20チーム中16位であった。ネバダ州出身のラガンはユタ大学を卒業し、コロラド州在住。
- 初めてのオリンピックでドミニカ共和国のジョシュ・ドミンゲス(24歳)は、50m平泳ぎと200m平泳ぎに出場し、それぞれ39位、34位という成績を収めた。ドミニカ共和国出身のドミンゲスは、ブリガム・ヤング大学の水泳チームの一員で帰還宣教師でもある。
- プエルトリコのジャロッド・アロヨ(20歳)は、水泳400m個人メドレーで22位、200m個人メドレーでは39位の成績を収めた。オリンピックは今回の東京オリンピックが初出場。自身はアリゾナ州出身で、父親はプエルトリコ人。