信教の自由とビジネス財団(RFBF)が2021年8月22~24日に開催した2年に1度行われる第3回の国際カンファレンス「デア・トゥ・オーバーカム( Dare to Overcome ) 」の最終イベントにおいて、ビジネスの世界で活躍する世界の男女10人が名誉ある賞をバーチャルで受賞した。その中には教会員であるジョン・ギャスライトがいた。東京パラリンピックの開会式となった8月24日に行われた授賞式では、異なる宗教間の相互理解、信教の自由そして平和に貢献したとして10人が選ばれ、金メダル、銀メダル、銅メダルが贈られた。
中部大学の教授としての職に就き「ギャスライト博士」として知られ、またはツリークライミングジャパン設立者でありツリーハブとツリークライミングセラピーというリハビリテーションプログラムを考案した「ジョンさん」として知られるギャスライトは、慈善活動カテゴリーで銅メダルを受賞した。
過去の授与式はリオデジャネイロ・パラリンピック(2016年)や平昌(ピョンチャン)パラリンピック(2018年)と時を同じくして開催され、元国連事務総長の潘 基文(パン・ギムン)、元総理大臣の鳩山由紀夫、ベインキャピタルの元ジェネラルマネージャーであり現在は名誉中央幹部のロバート・C・ゲイ長老が、基調演説を行っている。今年の授与式は新型コロナウイルスによるパンデミックの影響により2021年に延期され、バーチャル開催となった。日本の元総理大臣である鳩山由紀夫氏が、今回の2021年の受賞者に向けてお祝いのメッセージをビデオで伝えた。
米国を拠点とするNPOのRFBFが、国連グローバル・コンパクトのビジネス・フォア・ピース(Business for Peace)活動と共同で賞の授与を行った。RFBFは世界のビジネスコミュニティに対して、信教の自由はビジネスにとっていかに有益であり、信教の自由への敬意をいかに育むかを教育するのに尽力している。
受賞者は様々な宗教的なバックグラウンドを持ち、オーストラリア、インド、イラク、イスラエル、日本、英国、米国に籍を置く様々な会社や多国籍企業の経営者などである。
ジョン・ギャスライト兄弟は自分の信念について「身体的または感情的能力が人と異なっている人々は、生活において自分がよそ者であると感じることがよくあります。親切、愛、平和、理解、多様性、地球規模の家族感という原則には、異なるグループを一つにする力があります。ツリークライミングジャパンは、異なる宗教や能力を持ち、また様々な困難を抱える子どもたちが集まり、ツリークライミングというチャレンジを通して自信を育みます。このプログラムの目的は、全ての子どもたちが立派な木のように高くそして強く成長し、また親切でユニークで、お互いに助け合える人間に育てることです。ツリークライミングジャパンは、大勢の参加者が日本中で木登り活動を通して、自分がグループの一員であると感じられるように手助けをしてきました。すべての人がお互いの違いを受け入れながらも、すべての人をよりよく認め合う機会を提供することができました」と話した。
今回、権威ある国際的コミュニティやRFBFの目に留まったのは、ギャスライト兄弟の熱意と生涯を通じて、障害を有する人々、すべての宗教信者、そして異なる能力を有する人々、様々な試練を抱える人々を含む、神の子どもたちすべてに対する献身であった。