末日聖徒イエス・キリスト教会は、ウクライナで発生した人道的危機により避難民となった人々を救うために、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国連世界食糧計画(WFP)にそれぞれ200万ドル(約2億4千万円)ずつ寄付した。
UNHCRへの200万ドルの寄付
教会からのこの寄付金は、推定約4万の避難家族の支援に用いられる。
UNHCRの米国CEOアン-マリー・グレイは、「ウクライナで発生している痛ましい事態に世界が注目する中、末日聖徒チャリティーズのような慈善団体による避難民への支援を見ると希望の光を見出せます。今回の緊急寄付は、攻撃を受けているウクライナから脱出する家族に対し、引き続き避難所を含めた援助の提供を可能にしてくれるものです。今回の寄付は、フリースの毛布や睡眠を取るための暖かい場所を避難家族に提供するだけではありません。寄付によって、世界中に彼らを支援しようとする人がいることを避難民に知らせるものでもあります」と話した。
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UNHCRのプライベート・セクターおよびパートナーシップの担当ディレクターである米国人レイシー・ストーンは、今回の寄付は毛布、ソーラー・ライト、テント、避難シェルターなど、支援の核となる重要な救援物資を入手するために用いられる。
「これらの物資は、ウクライナおよび近隣諸国にいる避難民に即刻搬送されます。LDSチャリティーズは数十年にわたり、避難民に対してさまざまな救援活動を提供してくれています。その支援に対し、わたしたちは心から感謝しています」とストーンは話した。
1991年以来、末日聖徒イエス・キリスト教会とUNHCRは共同で支援活動を行っている
WFPへの200万ドルの寄付
教会からの寄付金は、WFPが4カ月にわたり約11,000人に食糧を提供するのに使用される。
WFPの目標は、ウクライナ国内にいる300万人以上の人々に食糧を届けることである。WFPはUNHCRとともに、国外に避難した250万人のウクライナ人に対する支援活動も行っている。WFPチームは国連を代表して現地入りし、非常用の電気通信と物流の整備に関して指揮を執っている。
過去8年間、教会とWFPは共同で世界の飢餓問題に取り組んできた。新型コロナ肺炎によるパンデミックへの対応に世界中で格差が見られたが、その格差解消への取り組みも両組織の活動に含まれている。
現在、欧州で起こっている人道的危機に対し、教会は早期から欧州地域の教会員を通して、また救援活動を行う組織と共同で支援の手を差し伸べて来た。教会の支援活動の概要はこちらのページを参照。