末日聖徒イエス・キリスト教会は,ヨーロッパにおける難民支援活動に積極的に携わっている。危機的状況が発生した最も早い時期から,当教会のヨーロッパ地域では,その会員を通して,またほかの救援団体と協力して支援を行っている。このページには,最近更新された概要が掲載されている。
自分にできる援助方法をお探しだろうか。自然災害や難民危機,その他の人道支援にかかわる状況で数十年間援助を提供した経験を通して,教会は必要を特定し,支援を提供するための実証済みのモデルを開発してきた。このモデルには,ほんとうに必要なものを提供するために,地域の指導者が教会の財源を利用して,地域経済で物品やサービスを購入する権限を持てるようにすることが含まれている。教会の人道支援活動に寄付するには,このリンクをクリックする。
2022年4月4日
Ukニュースルームからのこの更新記事では,チェコ共和国,フランス,ドイツ,モルドバ,ポーランド,スロバキア,スペインにおいて提供された奉仕に焦点が当てられている。
ドイツ
フランクフルトとフリードリヒスドルフの教会支部およびワードから集まった女性たち20人は,2022年3月19日にフランクフルトにあるカリタス・ホームレス難民センターで家具の塗装作業を行い,ウクライナ人難民の手助けをした。
モルドバ
末日聖徒イエス・キリスト教会は,モルドバ国内のほかの宗教団体と協力して,難民のために食べ物を供給している。Moldova Christian Aid Society (モルドバ・クリスチャン・エイド協会)は,ウクライナとモルドバ間の国境地点3か所で温かな食事を提供しており,ほかの宗教団体にも避難民を助けるよう呼びかけてきた。モルドバ全域から集まったボランティアらが早朝に準備した温かな食事が,その後正午までに国境地点へと運ばれている。準備された食事には,肉やジャガイモ,米,野菜などが含まれており,水や果物,パンも,ボランティアによって配られている。徒歩で国境を越えようとしている家族は,温かな食事で出迎えられる。国境警備隊さえもが,国境を越えるために車輛が列を成して待っている間,一緒になって難民の人々に食事を配る手助けをした。
ポーランド
教会の専任ボランティアであるクリスティーナ・フートとデビッド・フートは,難民にキャスター付きスーツケースを提供するのを手伝っている。
「人々は旅路に就いてから3日か4日後に,ようやくポーランドのクラクフに到着します。その大半が幼い子供を持つ母親で,祖父母と一緒の場合もよくあります。彼らは,持ち物を入れたショッピングバッグや重いリュックを持ち運びながらの旅にすっかり疲れ果てています」とデビッド・フートは言う。
「子供たちと両親,そしてわたしはそれぞれが二つのリュックを携えて,何日も旅をしてきました。ですから,宣教師がキャスター付きのスーツケースを提供してくれたとき,涙があふれました。もう安全なんだと分かったからです。」スーツケースを受け取ったある女性はそう語った。
デビッド・フートは次のように打ち明けてくれた。「通常,各チームメンバーが4個のスーツケースを駅に運び込むので,一度につき20個になります。その後,駅周辺を見渡して,スーツケースを必要としている人々を探しますが,ものの10分も経たないうちに全部,配り終えます。それから,さらに多くのスーツケースを持って来るために引き返すのです。ある日は,少なくとも60個を配りました。
この作業は,肉体的にも情緒的にもすごく疲れます。でも,世界中の人々が難民の方々のために祈っていると伝えると,彼らの目に新たな希望の光が宿るのが見て取れます。自分たちがほかのだれかの重荷を軽くし,恐らく一つの祈りにこたえる助けにもなっていると分かるのです。とてもやりがいのあることです。」そうクリスティーナ・フートは付け加えた。
フランス
マリナと二人の幼い子供たちは,ウクライナでの暴挙から逃れた後,フランスのミュルーズで新生活を見いだした。
彼女たちの旅の始まりは,交通手段が遅れる中,重いリュックを携えて国境地点で待ち続けることだった。そして,ついに西に向かう列車に乗り込んだ。
フランスでは,ミュルーズに住む教会員がマリナの家族に,食べ物や宿泊場所,衣服,を提供し,親睦を深めた。教会指導者のクリストフ・モルティエは,救援機関APPUISと協力して,フランス語による新たな文書を確保できるように支援した。今後3年間,これらの文書により,同国による保護や医療および財政支援を受ける権利が得られる。また仕事をしたり,学校に通ったりする機会が提供される。
スロバキア
スロバキアの教会員は,同国東部の国境を越える難民を積極的に助けている。彼らは新たに到着した人々に,短期または長期の宿泊場所を提供したり,移動を助けたり,食料をはじめ基本的な必需品を提供したりしている。また,合法的かつ全般的なオリエンテーションやリソースによっても,難民を支援している。
スロバキアの教会員はまた,新たにやって来た教会員の兄弟姉妹を,日曜日の集会やそのほかの活動に歓迎している。
チェコ共和国
チェコ共和国リベレツの地元教会員は,市内に到着する難民の会員家族を助けるために,一斉に立ち上げられた複数のプロジェクトにこれまで積極的に参加してきた。
地元会員の中には,住居を提供した人もいる。そのほかの会員と難民は協力して,教会が借りている礼拝堂のあまり使われていない2階スペースを滞在できるよう改装した。
さらに別のプロジェクトでは,地元会員がギリシャ正教会や福音派教会の会員に加わって,ウクライナ人の母親と子供たちのために助産院と保育所を立ち上げた。「子供たちのためのこのプログラムと日々の世話は,わたしたちの教会のウクライナ人会員によって提供されています」と,リベレツ出身のチェコ人であるボダナ・ハンザローバは述べている。「ここでは,あらゆる信仰を持つ母親もまた,管理業務に携わったり,ほかの母親と友達になったり,仕事を探したりすることができます。」チェコ語によるさらに詳しい記事については,こちらをクリックする。
スペイン:
スペインのバレアレス地方部の会員がどのようにウクライナ人難民を支援しているかに関する詳細については,このリンクにアクセスする。
2022年3月25日
イエス・キリスト教会は,ヨーロッパにおける人道支援活動に400万米ドルを追加して拠出することを決定した。(同様の寄付については,3月14日のこの記事を参照。)この新たな寄付は,以下の7つのプロジェクトに利用される:
ウクライナ国内の困窮者に必需品が運ばれ,届けられる仕組みのあるヨーロッパの食品流通センターへの食糧。
難民に応急処置,薬,衛生用品,乳児ケアキット,避難所,トラウマカウンセリングを提供するProject HOPEの取り組み。
ポーランドにいる難民に薬,医療器具,個人用防護具を提供する国際医療部隊の取り組み。
Estonian Food Bank(エストニアフードバンク)が1か月間,1万7,500人の難民に提供するための食料。
プシェムィシル地方自治体を通じて配付される,ポーランド国境付近に住む3万人の女性と子供のための下着とその他衣服。
Association of Neonatologists of Ukraine(ウクライナの新生児科医協会)がウクライナの乳幼児に抗生物質を提供する取り組み。新生児の中には,病院の地下室で生まれているために肺真菌症を患っている新生児もいる。これらの抗生物質は国内にある診療所を通じて投与が実施される。
ウクライナ,ルーマニア,ポーランド,ハンガリー,ボスニア,クロアチア,セルビア,コソボ,マケドニアで子供と高齢者に,シェルター,交通手段,食料,水,医療,心理的サポートを提供するイエズス会難民サービスの取り組み。
そのほかにも,イエス・キリスト教会はヨーロッパ全域で同様のプロジェクトの数多くに携わり続けている。UKニュースルームで続きを読む
2022年3月22日
十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は,ブリガム・ヤング大学のディボーショナルの説教で次のように述べている。「天の御父と愛する御子が……この末日聖徒イエス・キリスト教会が全体として,またほかの団体と協力して行っている取り組みを喜んでおられると確信しています。一例ですが,ウクライナを標的とする現在の戦争で生じる苦しみを和らげるための支援は,まさにキリストも行うであろうことです。わたしたちは常に,差し迫ったニーズに目を向け,右の手がしていることを左の手に知らせないように努めます。しかし,教会として今後さらに包括的な記録を提供し,キリストの羊を養うためにキリストの体の一部として皆さんが行っていることを知ってもらえるように願っています。」
2022年3月18日
教会のヨーロッパ地域は,引き続き救援活動に積極的に携わっている。ポーランド,イタリア,ドイツ,スウェーデン,フランス,デンマーク,オーストリアにおける末日聖徒による最近の支援活動については, UK ニュースルームのこの記事をご覧ください。
教会は,モルドバにおけるウクライナ人難民のためのプロジェクトを通しIsraAID(イスラエル最大の人道支援組織)を支援している。IsraAIDは必要不可欠な救援物資を配付するほか,両親や子供たちが非難を余儀なくされたり,暴力を目撃したりすることによるトラウマを克服できるよう助けるためのエリアを設置している。IsraAIDはまた,緊急救援隊員に向けて,セルフケアと心理的応急処置を提供している。このプロジェクトは7万人もの人々に恩恵をもたらすものである。
教会はブルガリアにおいてカリタス(カトリックの教えから着想を得た組織)と協力し,1か月分の食料や避難所,医療を提供することで8,300人のウクライナ人難民を支援している。このプロジェクトは地元の食料品店から食料を調達しているため,ブルガリアの経済支援にも役立っている。
2022年3月14日
ウクライナにおける人道的危機により避難を余儀なくされた人々を助けるために,教会は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と世界食糧計画(WPF)に,それぞれ200万米ドルを寄付した。当教会からUNHCRに提供されたこの寄付は,難民となった推定4万人に上る家族を助けることになる。教会からの寄付は,WFFが今後4か月間にわたって,およそ1万1,000人に食糧を提供するのに役立てられる。さらに読む。
2022年3月11日
モルドバ,ポーランド,ルーマニア,スロバキア,スペインの各国では,末日聖徒が,食料や衣服,乳児用品,避難所をはじめとする様々な物資により難民を支援している。ルーマニアに住むボランティアのカルメン・パルヌは,胸が張り裂けるような光景を目にしたと言う。「幼い子供を持つ多くの母親が,寒さと極度の疲労のために苦しんでいる姿を目にしてきました。」ポーランドにおける女性の指導者であるステイシー・チャンドラーは,今回の人道的危機は「ポーランドにおける教会の顔を永遠に変えるでしょう」と語っている。UKニュースルームで続きを読む。
2022年3月5日
オーストリア,ドイツ,ポーランド,チェコ共和国プラハ,ウクライナで行われた奉仕に関する最新情報:キエフステークの会長会は,ステークの管轄区域内に住む末日聖徒を支援している。オーストリア,ビエナステークもまた物資を集め,キエフの指導者が分配できるように配送の手はずを整えている。ベルリンにいる宣教師は,難民が話す各言語で書かれた大きな看板を携えて駅を訪れている。彼らは,ウクライナから来た難民が交通手段やそのほかの支援を見いだせるように助けている。教会が提供する物資を積んだトラック二台が,ドイツのフランクフルトからハンガリーおよびルーマニアに向かって出発した。寄付品には,寝袋1,000枚,簡易ベッド500台,テント10張りが含まれる。ハンガリーのマルタ騎士団および赤十字社,ルーマニアのイエズス会難民サービスは,これらの物資をそれぞれの国に到着した難民に支給している。さらに詳しくは,UK ニュースルームをご覧ください。