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「自分が何者なのかを知る努力を」とベドナー長老がアジア北地域の聖徒らに勧告

「自分が何者なのかを知ろうと努力すれば、持続する喜びをもたらすものは何なのかがもっとはっきりわかるようになるでしょう」と最近、日本と韓国を訪れたデビッド・A・ベドナー長老は約束した。

日本と韓国の末日聖徒イエス・キリスト教会の会員と友人たちは、十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老からの勧告を受けるために国中の集会所に集まった。2022年9月10~18日、ベドナー長老は2つのステーク大会をはじめその他の集会において聖徒らに話した。それぞれの集会でベドナー長老は、参加者らにラッセル・M・ネルソン大管長と大管長会の顧問ら、そして十二使徒定員会の会員からの愛を伝えた。

京都ステーク特別ステーク大会

9月10日に開催された京都での特別ステーク大会で、ベドナー長老は神殿礼拝について話した。教義と聖約84:20の聖句を引用しながらベドナー長老は、神殿礼拝において最も大切なものは、神殿内で執行される儀式であることを聖徒らに思い起こさせた。またマタイ書11:28を引用し、キリストのくびきを負うとはどういうことかを考えて欲しいと話した。また、主と聖約を交わすときに与えられる祝福についても話した。

末日聖徒が神聖な神殿に対して取るべき適切な態度について説明するために、ベドナー長老は高価な真珠を手に入れ、それを美しい箱に入れるべきだと考えたある人の話をした。この人は内側にベルベットが貼られた美しい箱に真珠を入れた。箱を見た人々は、箱の中の貴重な真珠を見ることを忘れて、美しい箱のことしか話さなかった。同様に、わたしたちの神殿も美しいものの、神殿という建物は神殿内で執行される儀式や交わされる聖約と比べれば、さほど重要ではない。アジア北地域を訪問しながらベドナー長老は、近くに神殿が与えられているので是非参入するようにと励ました。

10月に開催される総大会を控え、ベドナー長老はそれに備える方法を提案した。それは、一枚の紙を用意し、縦に三等分し、各説教に対し1)中心となる教義または原則、2)行動を起こすような招き、3)約束された祝福、を見つけて書き留めるようにというものであった。そして「これを次の6カ月間のあなたの行動と言葉の指針となるようにしなさい」というハロルド・B・リーの言葉を引用した。

韓国における将来の宣教師のための全国ディボーショナル

9月17日(金)の夜、韓国ソウルでベドナー長老は、12~18歳のユースを対象に「将来の宣教師のための全国ディボーショナル」を管理した。シンダン集会所は満員となり、さらに数百人の会員がオンラインで参加した。モルモン書で話されたパターンに従って“…御霊の働くままに、そして御霊の力によって導かれるままに”(モロナイ6:9) 集会が開催され、話の後はユニークな質疑応答の時間が持たれた。質疑応答は、アジア北地域会長会第二顧問のジョン・A・マキューン長老とベドナー長老が、信仰を育み強めることについて互いに質問し合うことから始まった。この2人のやり取りに台本はなく、マキューン姉妹とベドナー姉妹も、自身の思いや洞察を分かち合うように招かれた。その後、出席していたユースらもベドナー長老に質問する機会が与えられた。

ディボーショナル中、霊感あふれる指示が出され、自分たちを選択の自由を持った神の息子・娘と定義するようにとユースらは勧告を受けた。ベドナー長老とマキューン長老は特に、日本と韓国では良い学校に入り良い就職先を見つけることが重要視されていることから、ユースらが感じるプレッシャーが大きいことについて特に話した。マキューン長老は「注意しないと、学歴とキャリアに取りつかれて、自分が誰であるかを忘れ、信仰を失ってしまいます。しかし、生活の中でイエス・キリストを最優先すれば、祝福を受け、その他のすべてがあるべきところに収まります」と話した。

ベドナー長老は、自身が幼い子ども2人を持つ若い父親として、非常に困難な大学院生時代を過ごしたことを話した。同じグループの他の4人の学生らの中には既婚者が一人もおらず、彼らにはベドナー長老と比べてはるかに十分に勉学に充てる時間もあった。家庭での責任があるため、ベドナー長老は厳しい大学院課程を修了できるかどうか不安に感じていた。すでに大変な状況にあったにもかかわらず、ベドナー長老のワードのビショップは、彼を早朝セミナリーの教師に召した。神への信仰を持ち、また妻のサポートがあったおかげで、ベドナー長老はこの大変な時期を乗り越え大学院の課程を修了することができた。結局、その課程を修了することができたのは、ベドナー長老だけだった。「神を愛し、隣人に奉仕し、聖約を守れば、自分の力だけではできないことを成し遂げる力が与えられます」とベドナー長老はユースらに約束した。

べドナー長老は、イエス・キリストへの信仰を行動と力の原則に例える。まず、イエスの教えに従って行動すれば、主の力を得るという祝福が得られる。行動できるようにまず力を与えられるのではない。信仰を持って行動し、イエスが教えたことを行った後に力が与えられるのである。

べドナー長老が、伝道に出るための準備として最良の方法は何かについて質問すると、マキューン長老は神殿に参入し、常に神殿推薦状を保持するのにふさわしい状態であり続けることと答えた。

悪に満ちた世にあっても、救い主に従い、聖約の道を歩むことで、避けどころ、平安そして喜びを見つけることができるとユースらに約束した。

ソウル西ステークの特別ステーク大会

べドナー長老が最後に出席したのは、ソウル西ステーク大会であった。まず、マタイ書4章に記されているイエスが受けた誘惑について話した。わたしたちはここに3つの誘惑があったと捉えるが、実際には誘惑はただ1つであったとべドナー長老は述べた。それは神の息子として有する力を、他人への奉仕のためでなく、救い主の自己満足、そしてこの世的な名声のために使うように誘惑されたということである。つまり悪魔は、救い主に自分は神の息子であることを否定させるように誘惑したのである。

同様に、敵はわたしたちが誰であるのかを否定するように誘惑するとベドナー長老は説明した。わたしたちが神の息子・娘であることを忘れ、神の敵である「生まれながらの人」(モーサヤ3:19)のように行動するように誘惑する。隣人に奉仕することで救い主への愛を示す代わりに、わたしたちは「今すぐにこれが欲しい」などの自己中心的な態度を取るようになる。本当の喜びと平安を得るためには、わたしたちは救い主が模範を示されたように、外に目を向け、隣人への愛と奉仕のために自分の人生を捧げなければならない。

べドナー長老は、自分が聖徒らを訪問するようにとのアサインメント受ける時、常に、神は彼らに何を学んで欲しいとお考えなのかを考えるという。仁川ステーク大会に参加した末日聖徒らに、ベドナー長老は簡単なメッセージを一つ準備していた。それは、主はわたしたち一人ひとりを個人として愛してくださっているという内容であった。「主は皆さんの名前、悩み、恐れをご存じです。」第三ニーファイに記されているように、復活された救い主は2500人に対して、前に来てご自分の体に残った傷跡に触れるようにと言い、彼らは「一人ずつ」主のもとに行った(第三ニーファイ11:14-15)。また、主はわたしたち「一人ずつ」に対し個別にミニスタリングを行ってくださる。

わたしたちは、神聖な聖約や儀式を通して救い主とつながり、イエス・キリストによって救われる。べドナー長老は、わたしたちがこのように救い主のもとに来れば、救い主は「あなたがたを休ませてあげよう」(マタイ書11:28)と約束されている。

お話の終わりにべドナー長老は、生まれながらの人を捨ててキリストのようになるということは、人生をかけてずっと努力し続けることであると話した。わたしたちは完璧である必要はないが、毎日神の助けを借りて、少しずつより良い人間になっていくことはできる。わたしたちは一人でいるのではなく、この世の混乱、雑音、悪の中で助けを得るために、救い主とくびきを共にし、聖霊を伴侶としているのである。

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