Osaka-Pioneer-Meeting-2.jpg
ニュースリリース

クック長老,日本でのミニスタリングで宗教間のきずなを強め,開拓者を称賛する

十二使徒,世界宗教者平和会議日本委員会の理事長と会談,日本の開拓者である聖徒たちを称賛する

十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老は,10日間にわたる末日聖徒イエス・キリスト教会アジア北地域の訪問を終えた。旅の最終行程は東京と大阪であった。(旅の前半の韓国訪問については,ここからご覧になれます。

9月10日,クック長老は人道支援プロジェクトを進めるうえで宗教間の協力が大切になることについて,戸松義晴世界宗教者平和会議日本委員会理事長と会談した。また,東京に本部のある立正佼成会を表敬訪問した。

キリスト教徒は日本の人口のわずか1パーセントしかいないため,神道や仏教などの宗教団体などとの協力が大切であるとクック長老は述べた。

「キリスト教徒の力だけで成しとげることはできません」とクック長老は言う。「歴史ある大切な宗教と協力しながら,活動しなければなりません。日本には,すばらしい宗教があります。この宗教団体と密接な関係を維持するならば,協力し合い,成長し合う形で友情と一致と協力関係を築くことがでます。そして,彼らは私たちとそのような関係を築けることに深く感謝しています。」

ダウンロード可能なBロールおよびSOTs

戸松理事長は,ブリガム・ヤング大学ロースクールの信教の自由シンポジウムに出席したことがあり,この教会が日本で人道支援活動を行っていることに感謝の意を表した。2011年の巨大津波の被災者の支援や,最近では,今年初めに能登半島を襲った地震の被災者への奉仕と救援活動などである。

「最も大切なのは人間であり,人の命と幸福です」と,戸松理事長は言う。「一緒に働こうではありませんか。力を合わせましょう。それはとても大切なことです。ほんとうに感謝しています。」

韓国訪問と同様に,クック長老は,日本の初期の教会員を称える時間を設けた。招待された会員の多くは,1950年代から1960年代にバプテスマを受けてイエス・キリストの教会に入った人たちである。

2024年9月13日(金),東京においてクック長老は,この経験豊かな末日聖徒たちに,若い世代が彼らの忠実な模範に従うこと祈っていると語った。

「皆さんは,主の教会の会員になって,主が望んでおられることを行ってきました」とクック長老は述べた。「皆さんの後に続く世代が,皆さんの歩んだ道を進んでくれることを祈っています。『水を飲むときには井戸を掘ってくれた人のことを忘れてはならない』という諺が中国にはあります。開拓者のことを忘れずにいるのは,わたしたちにとって良いことです。皆さんに感謝をお伝えしたいと思います。皆さんをお迎えできて光栄です。」

今年97歳となる渡邊八重子姉妹は,1950年にバプテスマを受けた。日本における最初の末日聖徒の一人である。

「わたしが開拓者だと言えるのかどうかは分かりませんが,教会がなかったころからキリスト教には興味がありました」と八重子姉妹は言う。「自然を見ては神について考えました。神を知りたいと思っていました。」

彼女が何十年も前に植えた信仰は,豊かな霊的遺産にまで成長し,彼女の家族は,引き続きこの信仰を大切に育てている。

「教会に入って福音を受け入れるという決断を祖母がしてくれたおかげで,わたしは人生で個人的な導きをたくさん受けてきました」と八重子姉妹の孫,渡邊友基兄弟は言う。「特に,今は自分の家庭がありますから,この世には家族を悩ませるものがたくさんあると感じます。そして,わたし自身も親として,子供が物事を正しく見ることができるよう助けなければならないことが何度もあります。そして,子供たちを守り,教え,人生を導くべき父親であるわたしに,福音はとてつもなく大きな恵みを与えてくれていると思います。それはわたしの人生にとっても,わたしの家族の人生にとっても,非常に大きな祝福となってきました。」

2日後,クック長老は大阪で,日本大阪神殿の建設予定地に日本の開拓者たちを集めた。

クック長老は彼らに,系図記録を集めて先祖のために神殿参入するよう若者たちを励ましてくださいと強く勧めた。

「皆さんは,イエス・キリストの福音を受け入れ,それに従って生活した人たちとして,将来の世代に神聖な記憶として残ることでしょう」とクック長老は述べた。「若い世代の中にあって,喜びを表しましょう。苦しい状況にいる人がいたら,イエス・キリストの福音に喜びがあることを示し,助けてあげてください。」

開拓者の一員として大阪神殿の敷地に来てクック長老の話を聞いた人たちの中に,中野政信兄弟と弘子夫人がいる。

「クック長老を迎え,長老の前で,あの時代にともに熱心に働いて教会の土台を築いてきた大阪の開拓者の皆さんとともに集えることを光栄に思います」と中野兄弟は語った。「天の御父はわたしたちを愛していて,わたしたちがこれから先何年も成長し続けることを願っておられる,と強く感じました。」

「主が預言者を通して導いてくださっていることを知っています」と弘子姉妹は付け加えている。「預言者の一人であるクック長老が,はるばるここまで来て話し,声を聞かせてくださったことに心から感謝しています。主御自身が来てくださったような気がしました。」

クック長老が日本を訪問するのは,ボイド・K・パッカー会長(1924-2015年)の日本特別訪問以来,20年ぶりである。パッカー会長は,新しい宣教師ガイド『わたしの福音を宣べ伝えなさい』を紹介するクック長老(中央幹部七十人)ほか何人かを引き連れて来日した。

パッカー会長にとって,日本は神聖な場所である。前十二使徒定員会会長代理であったパッカー長老は,第二次世界大戦で軍のパイロットとして日本に駐留していた。そしてこの国で,人生を決定づける特別な霊的経験をしたのである。彼は,教会で教え導くことを職業とし,自分の将来の家族を大切にしていこうと日本において決意したのだ。

クック長老は,2004年にパッカー会長が話したまさに同じ場所で,大阪の聖徒たちに向けて話した。

「この集会は,20年前にこの同じ会場でパッカー会長が話したことに敬意を表し,あのとき皆が感じたことと,主のぶどう園のこの場所にとってそれがどれほど重要なことだったかを記念するために開かれています」とクック長老は述べた。

クック長老はさらに付け加えて,人生で最も大切なことを大切にするというパッカー会長の模範は,若い世代が従うべき賢明な道であるとした。

「わたしたちは家族が仲睦まじく,主と主の預言者を常に身近に感じていなければなりません」とクック長老は述べた。「若い世代の多くは,早く出世し,できるかぎりたくさんお金を稼ぎ,できるかぎり肩書を増やすことに人生を費やします。パッカー会長の決断は正しかったと思います。彼は家族と,永遠に朽ちることのないものを大切にすることにしました。皆さんにも,人生で成功してほしいと思っています。物事のバランスをうまく取ってください。」

クック長老はまた,父なる神とその御子イエス・キリストのみを礼拝し,賛美することを忘れないようにと,聖徒たちに教えた。

「救い主は人生のあらゆる不公平に打ち勝たれました」とクック長老は言う。「正しい行いの報いは,この世における平安と,来るべき世における永遠の命です。救い主の足もとに重荷を降ろしましょう。イエス・キリストは生きておられます。」

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.