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信仰と家族に影響されて―「アメリカン・アイドル」の優勝者,イアム・トンギ

名声の高まり,そして父親の死を経て,ハワイ出身の18歳の末日聖徒は,永遠の家族への希望を持ち続けます。

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ケイトリン・バンクロフト著,(教会ニュース)


イアム・トンギは,かつて自分が末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であることを伝えることに恐れを感じていました。しかし,今は違います。

「以前出来なかった分,頑張っています。……できる限り,福音を伝えたいと思っています」とトンギは言います。

ハワイ出身の18歳は今,これまで以上に広くその名声を轟かせています。「アメリカン・アイドル」のシーズン21で優勝して間もないトンギは,FacebookInstagramTwitter100万人以上のフォロワーを持ち,自身の信仰について発信しています。

例えば,今年の初め頃には,ラッセル・M・ネルソン大管長の2023年4月の大会の説教, 「平和をつくり出す人が必要です」に言及し,「やがて最善のものが授けられます」とInstagramに投稿しています。

その投稿から間もなく,トンギはホテルの一室でほかの「アメリカン・アイドル」出場者数人とともに,末日聖徒の賛美歌, 「絶えず頼り主求む」 を歌っている動画を公開しました。

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また,昨年投稿された,オークランド・カリフォルニア神殿の外で,同じく歌手のエタ・ラウティと「アメイジング・グレイス」を歌う動画など,アイドルとして活躍する以前のYouTube動画も注目されています。


チャーチニュースのインタビューで,イアムは数年前に家族でシアトルに引っ越した際に,同年代の人たちの中に教会のことを悪く言う人がいたことを振り返りました。

当時は控え目に過ごしていたイアムも,今では末日聖徒の青少年に,自分が何者であるかということ知り,誇りに思ってほしいと願っています。

「自分も以前はそうでしたが,隠れようとしないでほしいです」とイアムは言います。

心動かすオーディション


「壮大な」声,とオーディションの際に審査員のケイティ・ペリーに絶賛された十代のイアムは,もう決して隠れてなどはいません。

Deseret Newsによれば,彼のオーディションは今シーズンで圧倒的に最も多く視聴され,投稿されてから3ヶ月で1700万回以上の再生回数を記録したそうですDeseret News。その中でイアムは,202112月,オーディションの数ヶ月前に亡くなった父のロドニー・トンギに捧げ,ジェームス・ブラントの「モンスターズ」という曲を披露しました。

イアムの歌は,審査員だけでなく,多くの視聴者の涙を誘いました。

審査員のルーク・ブライアンはこのように言っています。「君のお父さんを想う心の痛みにはいたたまれないものがあるね。……完璧なパフォーマンスだった。本当に君が大好きになったよ。」


息子の音楽に影響を及ぼしたロドニー・トンギですが,彼が霊的にもイアムの影響力となったことはあまり知られていないかもしれません。

一家がシアトルに引っ越す前,彼はハワイで儀式執行者として奉仕をし,イアム曰く,ほぼ毎週土曜日に神殿に通っていたそうです。

家賃を払うために何時間も働いていたにもかかわらず,「父は神殿で奉仕する人だった」とイアムは言います。

また,ロドニーは毎朝,家族で聖文を学習することを優先していたそうです。イアムは,同級生が教会の標準に沿わない選択をし始めた時,毎日の習慣のおかげで問題を起こさずに済んだと信じています。

ロドニーは,子どもたちに自分の証を持つことの大切さを説いていたと,イアムは言います。ロドニーが亡くなり,そのことが特に心に残り,イアムはこれまで以上に自分自身で知ることの必要性を感じました。

結局,ロドニーの死があり,「全ての迷いが晴れた」とイアムは言います。「わたしは〔教会が〕真実であることを事実として知りました。……〔自分の証を得られるまで〕時間がかかりましたが,やっと得られました。」

イアムの叔母であるクリステン・トゥイフアさんは,父親を亡くしてからイアムの永遠の家族に対する証が強まったと言います。

「父親が一緒にハーモニーを奏でて歌ってくれたことをイアムは話すのですが,……それが彼にとって,この世を超えて人生があり,家族が永遠に続くことが可能であることの彼の証なのだと思います」と彼女は言います。

一緒に笑い,楽しむトンギ家族。トンギ家族よりチャーチニュースに提供された画像。チャーチニュース版権所有。写真をダウンロードする© 2023 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.

「アメリカン・アイドル」の出場者の中には,イアムが教会に通っていることを悪く言う人もいましたが,それでもイアムは番組出演中,その証を同じ出演者である彼らに伝えていました。心ないことを言われたときには,イアムは忍耐強く,冷静に自分の信念を説明することを心がけたと言います。

しかし,他の出場者たちの中にはイエス・キリストへの愛といった点で,共通点を見出すことができる人たちもいました。

「時間があるときは,ただ座ってお互いの宗教の話をしていました」とイアムは振り返ります。

イアムの家族は,番組でのイアムを否定する人に対するイアムの対応を誇りに思っています。もう一人の叔母であるヴェローナ・トゥイフアは,人々が教会に関して不親切に接する場合のイアムの解決策は,ただ「ひとえに愛」で対応することだと言います。

「誰しも自分の意見を持っており,それを表現することは自由だ。誰しも愛するんだ。……そう彼は言うんです」とトゥイフアは語ります。

家族からのサポート


福音だけでなく,家族の支援もイアムの「アメリカン・アイドル」での歩みにおいて大切なものでした。特に,母親のリリー・トンギのおかげで,名前が売れていくまでの間,地に足をつけて生活することができたと,イアムは言います。

クリステン・トゥイフアもまた,この間に,リリーがイアムにとって重要な影響力となっていたと考えています。

「〔この状況が〕瞬く間に変わってしまうことだってあるということをイアムに気づかせ,ただ謙虚に,〔自分の〕才能を分かち合うように」励ましていたと,トゥイフアは言います。「彼女がそばにいてくれて良かったです。」

さらに彼女は,ロドニー・トンギが自分の息子をどれほど誇りに感じているだろうかということにも言及しました。

「泣きながら『よくやった 』と言うでしょうね」とトゥイフアは言います。

「アメリカン・アイドル」が幕を閉じ,来月には高校の卒業を控え,これからが楽しみなイアム。「アメリカン・アイドル」に伴う務めを全うした後は,伝道に出ることを楽しみにしています

そして,その後は更なる音楽制作に勤しむ予定です。特にポリネシアの音楽を世界に発信することへの想いを持ち,ライブやアルバムの収録を行いたいと考えています。

「ただ,良いメッセージを発信し,ポジティブなエネルギーを届けたいです。ただ,人々に(私の音楽を)聞いて……,愛する人との時間を大切にしてほしいです」とイアムは言います。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.