中央日曜学校会長のマーク・L・ペイス会長と中央若い男性会長会のブラッドリー・R・ウィルコックス兄弟は、ツアー開始後にまず東京ステークと東京南ステーク(英語ステーク)の青少年との楽しい奉仕活動に参加した。このイベントには数々の要素が盛り込まれていたが、高校を卒業し児童養護施設を出て独り立ちする23人に卒業キットを贈ることに主に焦点を当てたものであった。このキットには、新しい人生のスタートにあたり必要な様々なものが入っていた。奉仕に参加した青少年は、今回のキットや将来贈呈することになるキットに入れる250枚のカードと折り紙を作った。
ペイス会長とウィルコックス兄弟は伴侶らと共に、米国のフォークダンスであるヴァージニア・リール(Virginia Reel)をユースらとともに踊り、彼らとのひと時を楽しんだ。音楽は横田軍人ワード所属のバイオリニスト、ジョアンナ・フリーマン姉妹が演奏した。ダンスのインストラクターであるキャスリン・ランドール姉妹は、「ユースの笑顔を見るのが大好きです」と話した。ダンスの後は、和食と洋食の混じったおいしいランチが提供された。
ジョン・マキューン長老の管理のもとに開かれた集会では、東京南ステークのユースであるメリデス・ミシェルズ(東京第1ワード)とマントア・テロオアティー(東京第2ワード)が司会を務めた。この経験について、メリデスは「指導者たちはこのイベントの準備のために、たくさんの奉仕をしてくれました。私は、エイプリル・クック姉妹がヒトデの話のビデオを見せながら、わたしたちは全ての人を助けることができないにしても、わたしたちが行ったことは、それが届く人には大きな意味を持つことを教えてくれたとき、御霊を感じました。クック姉妹は、キリストの弟子として、わたしたちには隣人に奉仕する機会があることを教えてくれました」と話した。
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奉仕活動の後、ウィルコックス兄弟と妻のデビーはユースに向かい「きょう、皆さんがしてくださったことには、大きな意味があります。見ず知らずの人の人生に貢献することができたのです」と短いメッセージを分かち合った。また、ユース参加者らに、素晴らしい宣教師になれるように、今から準備するようにと励ました。ペイス会長と妻のアン・マリーは、「皆さんの周りには素晴らしい御霊の影響があふれています。そのために皆さんはほかの人とは違うということが分かります。聖霊のおかげで、皆さんは自分自身を輝かせることができています」と話した。
東京ステーク所属の1人の若い男性は、東京南ステークの末日聖徒のユースと交流を持ったのは今回初めてであり、英語を話す練習ができて楽しかった、またスポーツイベントでもう一度一緒に活動したいたと話した。東京ステークの若い女性たちの何人かはダンスを楽しんだ。また、彼女たちは東京南ステークの若い男性はハンサムだと話していた。
横田軍人ワードのエライザ・シャーリーは、土曜日の朝に早起きし、2時間近くもかけてイベント会場に行くことにあまり乗り気ではなかった。だが、人助けが好きな彼女はイベントに参加してよかったと話した。
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日曜日の晩、ペイス会長とウィルコックス兄弟は、ユースのためのディボーショナルを開催した。東京西ステークの上野誠会長が司会を行い、アジア北地域会長の和田貴志長老が管理したこのイベントは、日本中のユースに向けて配信された。ウィルコックス兄弟はユースに対し、今年の夏に開催されるFSYに参加するようにと励まし、「参加すれば、楽しみながら福音を実践することができるということが分かるでしょう。天父の愛を感じる機会にもなります」と話した。また、ある若い男性の経験を分かち合い、「彼は、自分はいつも両親の教会の訪問客のように感じていたと話していましたが、FSYに参加し御霊を感じてからは、教会が自分の教会であることが分かりました」と話した。ウィルコックス兄弟は、「『青少年の強さのために—選択の指針』は規則が書かれた本ではなく、理由を教えてくれる本です」と説明した。今回のイベントに現地参加したユースには、『青少年の強さのために』のポケットサイズ版が配布された。
16歳のダニエル・シャーリーは今年の夏、日本でFSYに参加することを心待ちにしており、米国でも同プログラムに参加することを希望している。ダニエルは前回のFSYに参加し、その時に御霊を最も強く感じたと話した。今週の日曜日のディボーショナルにも参加し、「ウィルコックス兄弟は福音学習を楽しいものにしてくれ、原則もはっきりとわかるように教えてくれた」と語った。
ペイス会長はスペイン・マドリード伝道部で宣教師として奉仕していた若い頃に、聖霊を感じる助けとなった3つの聖句を分かち合った。教義と聖約第6章22~24節「…わたしはあなたの思いに平安を告げなかったであろうか」の聖句から、ペイス会長は平安な思いは聖霊の現れであることを学んだ。教義と聖約第8章2~3節「…見よ、…わたしはあなたの思いとあなたの心に告げよう」からは、良い思いを持つとき、それは聖霊から来ていることを学んだ。ペイス会長は、心に浮かんだ思いは書き留め、その思いに従って行動を起こす必要があり、そうしなければその思いも忘れてしまうと忠告した。教義と聖約第9章7~9節の「…あなたはわたしに求めさえすれば、何も考えなくてもわたしから与えられると思ってきた」は、わたしたちに「主は努力することを大切にされる」ということを思い起こさせてくれ、妻との結婚について答えを見つけるのを助けてくれたと述べた。
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日本のYSA会員は中央役員と会い、話を聞く機会もあった。ウィルコックス兄弟はディボーショナルの始まりに、「皆さんが日本中から集まってきていることを嬉しく思います」と話した。そして、なぜわたしたちにイエス・キリストが必要なのかと尋ねてきた1人の若い人についての話を分かち合った。ウィルコックス兄弟はこの質問に対し、自分の娘がまだ幼い子どもだった頃に「パパ、いつもお金が足りないって言ってるけど、銀行に行ってお金を下ろしてくればいいでしょ?」と話したことについて分かち合った。勿論、ウィルコックス兄弟の娘は、最初に銀行にお金を預けていなければ、お金を引き出すことはできないことが理解できていなかった。そこで、彼はイエス・キリストの贖いは銀行預金のようなものだと話した。それがわからない人もいるが、イエス・キリストはすべての霊的な賜物と祝福の源なのである。
またウィルコックス兄弟は、慈悲と恵みの違いについて次のように説明した。「慈悲は、主がわたしたちをありのままの状態で愛してくださること。恵みは、イエスはわたしたちを愛してくださっているがゆえに、わたしたちが今の状態のままでいられるようにはなさらないこと。つまり、わたしたちの天父と救い主は、わたしたちから素晴らしいものを生み出そうとされているのです。」
ペイス会長は、「『聖霊を受ける』には、一生努力し続けることが必要です。わたしたちの選択の自由を妨げることなく、わたしたちは聖霊からガイダンスを受けることができます。わたしたちは自分が受けた促しに従うかどうかを自分で決めることができます。わたしたちがバプテスマの聖約を守り、主の御名を受け、いつも主を覚え、主の戒めを守るとき、わたしたちは常に主の御霊(聖霊)を感じることができるのです。毎週聖餐を受け、聖約を新たにすることは必要不可欠です。そうすることで、わたしたちは主の御霊を持つにふさわしくなれるのです」と説明した。ペイス会長は、教会全体が背教することは決してなく、主(イエス・キリスト)を常に覚えておけば、個人的な背教も決して起こらないと約束した。