ゲレット・W・ゴング長老*1は、2025年7月29日(火)にトルコ共和国のイスタンブールで開催された「世界宗教者平和評議会」に参加し、末日聖徒イエス・キリスト教会を代表して、「人工知能(AI)の時代における信仰と倫理と人間の尊厳」というテーマで、宗教指導者たちに向けて語りました。
ゴング長老はこう述べています。「わたしたちは、未知の技術的、倫理的な領域に入ろうとしている今こそ、AIの広範で急激な普及を信仰に基づく倫理的原則や道徳的価値観と調和させる必要があります。」
ゴング使徒は、AIを取り巻く3つのポイントを紹介し、それぞれについて信仰の指導者に行動を呼びかけました。
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| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
第1に、AIは神ではなく、神になれないことを社会が理解できるように助けることです。
ゴング長老によれば、AIの訓練とデータの源は、限界と制限のある人間によって作られたものであり、神のみが神聖な真理を与えることがおできになります。
ゴング長老はこう言っています。「AIを神格化しようとする人は、知らず知らずのうちに、現代のバベルの塔に遭遇するかもしれません。ユートピアを創造し、天に到達しようとする人間の努力は、常に期待外れに終わります。神の子供にとって、プラットフォームやテクノロジーが、本物の神とのつながりや関係に取って代わることはできません。」
当教会のラッセル・M・ネルソン大管長は、次のように述べています。「啓示を受けるという特権は,神が御自分の子供たちにお与えになる最も偉大な賜物の一つです。」
第2に、AIは善のためのツールとして意識的に選択し、意図的に使用することです。
ゴング長老はこう言いました。「わたしたちの最も人間的で、人道的な目的と価値観には、……わたしたちの宗教的で道徳的な遺産が提供できる最高のものが必要になるでしょう。」宗教指導者として、わたしたちは「意図的に世界のためのビジョンをはっきりと示し、創造する」ことで、「人類の栄華と共通の繁栄を含む社会の利益を促進する」ことができます。
ゴング長老はさらに続けています。「わたしたち宗教指導者は、人々が現在進行中のAIの変化を予測し、適応し、最大限に活用できるように助けることができます。わたしたちはAIを恐れていませんし、すべての問題の解決策になるとも思っていません。信者や会衆の皆さんは、AIを正しく適切に使用すれば、それが日常生活の多くの面に祝福をもたらす便利なツールであると理解できるようになります。」
第3に、倫理的で安全な、信頼できるAIを推進することです。
ゴング長老は次のように述べています。「AIの道徳的な指針は、テクノロジーによって、あるいはAIを開発する小グループによって決められるべきではありません。
世俗的な思想に影響される世界にあっても、宗教を信じる人だけでなく、世界中の一般市民が、宗教的かつ道徳的な指導者の助けにより、AIの安全性と信頼性が確保されることを願っています。」
ゴング長老は、産業界や研究所、市民団体、政府機関、および多様な信仰に基づくグループの指導者や市民が、「AIの開発と持続可能な原則や道徳的価値を調和させるために」、宗教間で協力するように呼びかけました。

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末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒であるゲレット・W・ゴング長老が、2025年7月29日にトルコ共和国のイスタンブールで開催された「世界宗教者平和評議会」に参加したときのグループ写真。2025 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.信仰のコミュニティーによるAI評価
ゴング長老は、安全で責任あるAIに貢献するすべての人が協力して「信仰のコミュニティーによるAI評価」を行うことにより、AIの抑制とバランスをいかに保つことができるかを説明しています。そのような評価には、重視すべき二つの目的があります。第1に、AIシステムが信仰と宗教的信条を持つ人物を尊重し、正確に描写できるようにすることです。
次に、信仰に基づく訓練を設定して、道徳的・倫理的な目的、原則、継続的なパフォーマンスの改善をAIモデルに含めることです。
ゴング長老は、次のように述べています。「キリスト教の伝統によれば、イエス・キリストは『わたしは道であり、真理であり、命である』と宣言されました。近日中に、わたしたちは最善の努力を結集して、この人工知能の時代に、信仰と倫理と人間尊重のある最高の生活に役立つ方法と真理を見つけましょう。」
史跡を訪れる
ゴング長老はイスタンブールに滞在中に、イスラム法の専門家であるサミー・アユーブ教授とともに、ユネスコ世界遺産のハギア・ソフィア聖堂(アヤソフィアとしても知られています)を訪れました。
また、史跡スレイマニエモスクの一角にあるイブン・ハルドゥーン大学で、レシピ・シェンテュルク教授と時間を過ごしました。
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末日聖徒イエス・キリスト教会のAI使用に関する原則
2024年3月にゴング長老は、世界中の末日聖徒イエス・キリスト教会の職員に、AI使用について指針となる原則を紹介しました。
これらの原則には、霊的なつながり、透明性、プライバシーとセキュリティー、説明責任が含まれます。
ゴング長老は職員に対し、AIを使って作成された偽情報を見分けるために、聖なる御霊や知恵、そして信頼できる情報源に頼ることを思い起こさせました。
その際、ゴング長老は次のように述べています。「わたしたちは、生成AIを認識し、計画し、適用する際に、機会と課題の両方について現実的なバランスを保つことができます。言い換えれば、軽薄にも、大げさにもならないようにバランスを保つのです。」
末日聖徒イエス・キリスト教会は、家族歴史活動、翻訳と制作、そして末日聖徒が、教会により指定され、制限され、承認されているChurchofJesusChrist.org などの情報源から最新の正確な情報を見つけられるように支援するといった分野で、 AI を活用する機会があると考えています。
*1 長老 教会の幾つかの役割に任命される男性には、名前の後に「長老」というタイトルがつく。