川原長老・姉妹は約40年前にバプテスマを受け末日聖徒イエス・キリスト教会に入ったが、彼らの改宗への道はそれよりもずっと前から始まっていた。小学生だった川原姉妹はある日、登校して校門を入るときに、イエス・キリストについてのパンフレットを受け取った。それを読んだ彼女は、もっと知りたいと思い、一人で近くの教会に定期的に通うようになった。しかし、彼女は何かが足りないと常に感じ、答えが受けられるように祈り続けた。高校生になった彼女は、末日聖徒であったクラスメートにその思いを告げたことで宣教師に会うことができた。その2か月後、彼女はバプテスマを受けた。
川原長老は九州で育った。東京にある大学に通うようになった彼は、宇宙に興味を持つようになった。そして、学べば学ぶほど、創造主がいるに違いないと感じるようになった。ある日、彼は若い宣教師と会い、レッスンを受けることを承諾した。宣教師が教えることすべてが、川原長老に納得のいくものであった。宣教師は、救い主であり創造主であるイエス・キリストについての証を述べた。その6か月後に川原 長老はバプテスマを受けた。
川原 姉妹は若い頃に札幌で伝道した。川原夫妻の4人の子どものうち3人も札幌で伝道している。子どもが成人したことで、川原夫妻は夫婦で伝道に出る機会を得た。彼らは、今回の夫婦伝道の機会は、今までに自分たちが教会に入るために他の人がしてくれたことに対する「恩返し」の機会であると感じている。
川原 夫妻にとっての最初の一歩は、ビショップに自分たちには奉仕する用意ができていることを知らせることであった。奉仕宣教師として召された彼らは、自宅にいながら1週間に10時間奉仕することことになった。2023年4月に奉仕を始めた彼らは、2025年6月まで伝道を延長することを選んだ。当初、彼らはワード内で唯一の宣教師であったが、現在では、若い6人の専任宣教師と1組のシニア夫婦宣教師と共に奉仕できるようになった。高崎ワードそして桐生ステークには、たくさんの素晴らしいことが今起こっている。
川原夫妻が宣教師として聖任された後、どのような奉仕をするのが一番良いのかについて祈った。川原姉妹は長年にわたり教育に携わってきたことから、主にステーク内の外国人の子どもたちの学業サポートを提供するようにと依頼を受けた。これは祈りに対する答であった。
昨年、川原 姉妹が最初に教えた子どもが、志望する高校に合格した。この女子学生は将来、留学して宣教師になることを目標にしている。彼女の家族はごく最近バプテスマを受けたばかりだが、現在、エンダウメントを受け、家族の結び固めを受けるための準備をしている。川原 姉妹は、子どもたちの人生に起こっている奇跡に感謝している。学業サポートは彼女に喜びをもたらしている。
以前、川原長老はソーシャルワーカーとして働き、インスティテュートで教えたこともあった。レッスンの準備のために学習をする中、ミニスタリング、伝道、神殿奉仕という3つの最優先事項が川原 長老の中で鮮明になり、奉仕したいと思うようになった。奉仕宣教師には、奉仕の機会がたくさんある。川原長老は、ステークの神殿家族歴史相談員としての召しとともに、神殿レコーダー補佐でもある。また、専任宣教師と共に働くとともに、彼らの車での移動を助け、彼らのレッスンのジョイントを行い、活動を助けるなど、さまざまな方法で彼らを支援している。
特に成功した活動としては、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、スパイクボールを取り入れたスポーツイベントがあった。若い宣教師らはこの活動の宣伝のために、ポスターを貼り、チラシを配り、LINE上でアナウンスし、知り合いに連絡するなどを行った。地域から多くの人々が参加することとなり、後に定期的に開催されるイベントとなった。奇跡が起こり、バプテスマを受ける人も出てきた。
川原 夫妻は共に、奉仕、改宗、神殿という3つに焦点を当て続けてている。彼らは、聖約を交わして守ることが救いにとって非常に大切であることを知っている。神殿に行きたいものの、さまざまな理由によって自分では行けない人がいるとわかると、彼らはそういった人々と一緒に神殿に行く。
川原 夫妻が自分自身を宣教師としての奉仕に自らを捧げる中、彼らは自分の家族にもたらされている祝福を感じている。夫婦としてお互いをより近くに感じることができ、神殿で礼拝するときに神権の力をより強く感じるようになった。また、日々の生活の中で主の愛をより親密に感じることができるようになったともいう。川原 姉妹は「シニア奉仕宣教師として働けることは大きな喜びです」と話す。
川原 長老は、「神殿で、わたしたちは自分の時間と才能を捧げることを聖約します。シニア宣教師としてわたしたちは、御霊によって自分の奉仕が最も必要とされているのは、どこでいつなのかを見極めることができます」と証する。夫婦伝道を考えている人への川原 夫妻からのアドバイスは簡単で、「主は皆さんの長所をご存じで、主は皆さんをお使いになることができます」というのがそれである。