2024年11月9日(土)の9時から15時まで、日本東京神殿及び麻布ワードのホールにて、スペイン語・ポルトガル語を母国語とする会員が中心となって、神殿参入(エンダウメント)と交流会の活動が開催された。
総勢65名の会員とその友人らが参加し、主と交わす神殿の儀式の聖約から力を受けるとともに、異国の地で信仰生活を送る会員同士が交流を深める機会を通じて、喜びを分かち合った。
今回の活動は、2024年5月に横浜の白楽の教会で開催された十二使徒のウリセス・ソアレス長老のディボーショナルでの勧告がきっかけとなった。神奈川ステークがホストステークとなり、関東地域のステーク(桐生、松戸、東京、東京南、東京西)と静岡ステーク、そして東京南伝道部と東京北伝道部の協力を得て、南米出身の会員が中心となって、この活動が実施された。
当時のディボーショナルにおいてソアレス長老は、「人生における苦難を台風や竜巻といった悪天候になぞらえて、実際の嵐が近づくと、わたしたちは被害から逃れるための避難場所を探すが、人生の中で霊的な嵐を経験するとき、わたしたちはイエス・キリストとキリストの回復された福音の中に避け所を見出すことができる」と話された。
ディボーショナル終了後、神奈川ステークの南米出身の会員に、ソアレス長老の勧告を今後の信仰生活においてどのように活かしていきたいか聞いたところ、日本に住む同じ立場の会員と共に神殿参入をして主から力を受けたいとの希望が出たため、今回の活動が実現した。
ここ数年、東京神殿の改修工事に伴う閉鎖や新型コロナウィルス感染の流行により、神殿参入の機会が得られなかった会員もおり、今回の活動がきっかけとなって、5年ぶりに神殿推薦状を得て参入する機会に恵まれた会員もいた。神奈川ステークでは、スペイン語とポルトガル語による神殿準備セミナーを南米出身の会員が実施し、参入に備える支援を行った。
また当日は、東京南伝道部の宣教師の協力により神殿ツアーが開催され、スペイン語とポルトガル語による神殿に関する説明が行われ、南米出身の新会員やその友人らにイエス・キリストの福音の中における神殿と儀式、また主と交わす聖約の重要性や祝福について、メッセージを分かち合う機会となった。
参加した会員は、日本という異国の地で信仰生活を送る中でも、様々な背景のもと、イスラエルの集合の業に加わっており、今回の神殿参入への思いも様々であった。
桐生ステーク桐生ワードのノバック・ビクトル兄弟とヤマサキ・カリネ姉妹は神殿に心を向けることの重要性について、次のように話した。
「日々、神殿の聖約を通して祝福を得られています。 日々、良い選択をしないといけないと思いますし、聖約をしっかり守れるように頑張りたいです。」
ビクトル兄弟はこの活動の終了後、集まった桐生ステークの会員の前で大管長からの伝道の召しの手紙を開封し、皆の前で日本福岡伝道部に召されたことを発表した。会場ではひときわ大きな拍手が沸き起こり、皆が喜びと感謝に包まれた。
神奈川ステーク湘南ワードの具志クラウディア姉妹と次女の具志美友莉姉妹は、祖国(ボリビア)を離れて日本の地で福音の教えを実践しながら生活することについて「相手の人を理解できるようになり、幸せを感じることが多いので祝福を感じています。相手への思いやりの気持ちも増えた気がします。この教会は多くの人にまだ知られていません。人に言いづらくて難しい時もあるけど、証があるから、より幸せな気持ちになれます」と答えた。
神殿参入の合間には、皆で食事を食べながら交流の時間を持ち、ポルトガル語の日曜学校やインスティテュートクラスの紹介が行われ、桐生ワードの会員の歌の発表もあった。参加者がエンダウメントのセッションに参加している間、ホールで待っていた会員は、南米に関するクイズやゲームを行い、お互いに交流を深める時間を持った。
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最後に証会が開催され、桐生ワードのアレクサンダー・ペッチーニ兄弟と、町田ワードのアリシィア・レヒドール・長濱姉妹のお二人が神殿から受ける祝福について、ポルトガル語とスペイン語で力強く証をした。
そして神奈川ステークの當眞邦仁会長が「愛する兄弟姉妹のみなさん、おめでとうございます!わたしは皆さんのことが大好きです。なぜ、わたしは皆さんに『おめでとうございます!』と言ったと思いますか?それは今日、皆さんが神殿で時間を過ごし、また神殿別館に集まり、とても祝福された状態だからです」と満面の笑みで語り始めた。
そしてソアレス長老が5月のディボーショナルで南米出身の会員(スペイン語・ポルトガル語を話される会員)に対して「もう少しやってみる」、神殿に参入する、救い主を生活の中核とする、キリストにならって生活する、そして聖約を守ることについて励ましがあったことについても當眞会長は言及した。
最後に、同会長はネルソン大管長の次の言葉を引用した。「愛する兄弟姉妹の皆さん、わたしは約束します。状況の許す限り、定期的に神殿で礼拝すること以上に、鉄の棒にしっかりとつかまる助けとなるものはないでしょう。世の暗黒の霧に出くわしたとき、定期的に神殿で礼拝すること以上に皆さんの守りとなるものはないのです。これ以上に、主イエス・キリストと主の贖罪に対する証を強め、神の壮大な計画を理解する助けになるものはありません。苦しいとき、これ以上に霊を慰めてくれるものも、これ以上に天を開いてくれるものもありません。ほかにないのです!」
そして當眞会長は、ポルトガル語とスペイン語で参加者に次の愛あるメッセージを送った。
Feliz celebração! Que esta ocasião especial seja repleta de amor, alegria e muitas bênçãos.(ポルトガル語)
「お祝いの日が愛と喜び、たくさんの祝福で満たされますように」
¡Que tengas un día maravilloso rodeado de seres queridos y mucha felicidad!(スペイン語)
「素晴らしい日を大切な人たちと幸せいっぱいに過ごせますように!」
生ける預言者たちの神殿がもたらす祝福についての確固した証と共に、當眞会長は自身の証を加えて、この活動の締めくくりの言葉とした。
「これからも、わたしたちの人生の中で神に勝利を得て頂き、また神殿で再会したいと思います。その時は、また『おめでとうございます』と言い合いたいと思います。わたしたちがいつも笑顔でいられるようにお祈りしています。
イエス・キリストがわたしたちの救い主、贖い主であることを証します。イエス様は生きておられ、わたしたちのそばにいて、助け導いてくださることを証します。」
この活動は6時間という短いものであったが、同じ言語を話す会員が共に神殿に参入し、交流する機会は大きな祝福を参加者一人ひとりにもたらした。
いつの日か、この日本の地においても、スペイン語やポルトガル語を話す会員のワードやステークが設立される日が必ず来るという大きなビジョンを実現すべく、一人のひとりの会員が預言者の勧告に従い、神殿に参入することでもたらされる祝福を享受できるように、共に助け合い、歩んでいくことを心に刻んだ素晴らしい一日となった。