ホームティーチングと家庭訪問に代わる“ミニスタリング”
4月の総大会日曜午後の部会でラッセル・M・ネルソン大管長は、教会のホームティーチングおよび家庭訪問プログラムが今後は、“ミニスタリング”と呼ばれるよく調整されたより個人的な取り組みになると発表した。
ネルソン大管長は「わたしたちはこの数カ月にわたり、救い主の方法で教会員の霊的また物質的な必要を満たすために仕える方法にはどのようなものがあるかについて導きを求めてきました。そして、今まで“ホームティーチング”また“家庭訪問”と呼んできたものを廃止し、代わりにさらに新しく、さらに神聖な方法で人々に心をかけ、そして奉仕することを決めました。この新しい取り組みを“ミニスタリング”と呼ぶことにします。姉妹達が生まれ持っている賜物と神権の比類なき力を統合させることで、効果的なミニスタリングが可能となります。巧みな誘惑があふれるこの世にあって、わたしたち全員にそのような見守りが必要です」と述べた。
この新しい取り組みは地元ワードの長老定員会(成人男性)と扶助協会(成人女性)の会長会が共同で管理することになる。これは、土曜夜の部会で発表された簡素化と教会の奉仕の業をさらに効率的に行うためのさらなる努力の一環として、長老定員会と大祭司グループが一つとなったのと同様の動きである。
今までのホームティーチングや家庭訪問とは異なり、ミニスタリングには教会機関誌に月間のメッセージが掲載されることも、毎月家庭を訪問して対面して話すというような連絡を保つための規定の方法があるわけでもない(但し、可能であれば自宅を訪問することも重要である)。ミニスタリングでは世界中の個人の必要や状況に合わせて柔軟に対応することに焦点を当てると同時に、四半期に一度指導者と会員が面接し、ミニスタリングを担当する個人や家族の必要について話し合う。
中央扶助協会会長のジーン・B・ビンガム姉妹は同じく日曜午後の部会で、今回の新しいミニスタリングには、年齢14~18歳の若い男性が何年にもわたり成人男性と一緒にホームティーチングを行ってきたように、同年齢の若い女性も扶助協会の姉妹の同僚として働くことが含まれると説明した。
「神の王国を築き上げる業に参加する機会を持つことで、若い女性は大きな恩恵を受けることになり、彼女たちが将来、教会および地域社会の指導者として、また家族内で同等に貢献できるパートナーとしての役割を果たすためのよい備えとなります。ボニー・L・オスカーソン姉妹が昨日分かち合ってくださったように、『若い女性は人のために奉仕したいという望みを持っています。彼女たちは救いの業において自分たちが価値のある存在であり、不可欠な存在であることを知らなければなりません』」とビンガム姉妹は語った。
十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老も日曜午後の部会において、教会の新しいミニスタリングの取り組みについて話した。
「わたしたちは神の御前で聖く汚れのない信心を示すまたとない機会を与えられました。つまり伴侶を亡くした者や孤児、既婚者と独身者、気丈な者と取り乱した者、悩める者と頑強な者、幸せな者と悲しむ者、すなわちすべての者を一人ひとり助ける機会がここにあります。わたしたちには皆、友情のぬくもりを感じる必要があり、確固とした信仰を表明する言葉を耳にする必要があるからです。きょうわたしたちが願うのは、すべての男女、そして年上の若い男性・女性が、ただキリストの純粋な愛のゆえに、心から互いを思いやるという決意をさらに深めてこの総大会を後にすることです」とホランド長老は語った。
このミニスタリングの取り組みは、地元指導者らによって早急に実施されるべきものであるという。詳細はministering.lds.org/jpnと教会員のためのQ&A(英語)を参照のこと。