ニュースリリース

中野ワードでのおにぎり奉仕

 
2019年3月16日(土)、東京ステークが主催する恒例のホームレスの方々ためのおにぎり作りが開催された。当日の奉仕活動では、17年前からこの活動を続ける中野ワードの谷口喜子姉妹とともに十数人の教会員が、朝9時頃から午後1時過ぎまでに3種類のおにぎりを作り、駅周辺で配布した。
おにぎりの配布は駅近くの後援にて午後4時ごろから開始されるが、毎回時間まえには配布を待つ人々の行列ができる。午後4時半、東京ステークの会員らが数名でおにぎりの配布を始めた。おにぎり3個入りパックを約200パック準備したが、おにぎりを貰うための列には終わりなく人の姿があった。集まった人々の多くは、この日の朝から公園で待っていたという。いつもは列に並び直して2パック目がもらえるほど十分なおにぎりがあるが、この日は一度もおにぎりを貰えなかった人も出たという。しかし、来た人たちのほとんどには何らかの食べ物を手にしたようだ。
活動が始まって17年になる東京ステークのホームレスの方々のためのおにぎり奉仕活動は、毎月第3土曜日に行われている。
この活動は2002年5月、扶助協会創立を祝うための奉仕活動として、教会員が食品(ほとんどが家庭貯蔵の品々)を持ち寄り、一回限りの予定でおにぎり作りと配布を行ったことに端を発する。しかしホームレス支援団体からおにぎり作りを毎月続けて欲しいとの依頼があった。
当時の扶助協会会長は、月1回のおにぎり作りを引き受けてしまうと、止めるのは非常に難しくなると考え躊躇した。また第3土曜日に教会の活動やイベントなどと重なるかもしれないことも懸念された。しかし慎重に考えた結果、「やってみよう!」ということになった。
2002年、谷口喜子姉妹は奉仕活動のリーダーとなり、現在もリーダーとして活動中である。当初、十分な手助けが得られるか心配であったが、結局、常に助けがあったという。扶助協会の姉妹たち、神権者の兄弟たちが毎月第3土曜日に集まってくれた。若い女性と若い男性のボランティアも手を貸してくれた。この奉仕活動に携わったことで、人生観が変わったと多くのボランティアが語る。
おにぎり作りのためのお米は「フードバンク」という支援団体から届けられ、中野ワードの会員らは梅干しや昆布など、おにぎりの中に入れるものを提供している。
谷口姉妹はおにぎり作りを効率良く行うために、グループごとに分業で手順よく作業を進める。衛生管理としてプラスチック手袋が使用され、均一の大きさの三角おにぎりを作るのに三角形の型が使われる。ご飯を炊く係、具となる材料を混ぜる係、おにぎりを型に詰める係、おにぎりに海苔を巻く係、そして最後におにぎりを3つずつプラスチックの容器に詰める係もいる。おにぎり入りの容器は大きなカバンに入れて、配達係に渡される。
午後4時半前に、おにぎりの入った大きなカバンが複数個、公園に運ばれ、ホームレスの方々の中のリーダーが配布を手伝ってくれる。配り始めると4分ほどで準備したおにぎりは底を突いた。
「おにぎりを作っている時は和気藹々とした雰囲気です。結構みんな楽しんでいるように見えます 。出来上がった時には、一種の充実感のような喜びがあります」と谷口姉妹は語る。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.