「写真で見るモルモニズム」は世界中の末日聖徒イエス・キリスト教会と教会員を紹介するフォトエッセイであり,Mormonnewsroom.orgに掲載されている。
サモアの末日聖徒の青少年たち,インターフェイス・カンファレンス(異なった信仰を持つ人々が集まって行う活動)でラグビーをする。
末日聖徒イエス・キリスト教会の青少年たちは,世界中の他の多くの青少年たちとよく似ている。映画にも行くし,スポーツもするし,動画を見たり,友達とメールをしたり,学校の勉強をしたり,教会に行ったり,楽器の演奏もしたりする。
教会の缶詰工場で,貧しく助けを必要としている人のための食品の製造を手伝う女の子たち。
また彼らは,イエス・キリストが地上で模範を通して示されたのと同じように,自分の外に目を向け,自分の家族や友人,近隣に住む人など,他の人が何を必要としているかについてよく考え,人生の困難にある人々を支える機会も与えられている。
ハイチの若い男性たちは,一緒に宗教を学び,他人に奉仕する務めについて理解を深めている。
教会の10代の会員は,「若い男性」と「若い女性」という組織に所属する。12歳から17歳の青少年たちは毎週日曜日,教会のクラスで宗教を学び,週に1度,奉仕活動やスポーツ,キャンプ,ダンスなどの交流活動を行っている。また若い男性と女性たちは指導的な立場を与えられ,そこで目標設定,グループ活動の計画,問題解決などリーダーとして必要なスキルを学ぶことができる。
太平洋の海岸でのグループ活動を楽しむ女の子たち。
ユタ州ファーミントン出身の16歳のマッケナは若い女性のリーダーになったときの経験についてこう話している。「ユースキャンプのリーダーをしていたおかげで同年代の女の子や指導者との関係を深めることができました。」
ガールズキャンプで岩の壁を登る難しさを学ぶ若い女性たち。
教会の多くの若い女性たちにとって,ガールズキャンプは夏のメインイベントとなっている。1週間のほとんどを山や,砂漠,海などの場所で過ごし,アウトドアのスキルを向上させる活動や,イエス・キリストの福音が教える価値観に堅く結び付いていられるよう霊的に強めてくれる活動を行っている。
若い女性たち,丘の斜面に集まり,「証会」で信仰についての経験を分かち合う。
「わたしはいつもガールズキャンプで証会〔教会員がイエス・キリストについて信じていることを自ら進んで話す集会〕が一番好きです。友達の証を聞くことができるからです。」とユタ州ファーミントン出身の14歳のアンドレアは説明する。
たくさんの活動のうちの一つであるカヌー漕ぎ。若い女性と一緒に指導者も活動に参加する。(カヌーの中央に乗っているのは成人の指導者であるアンジェラ。)
「毎回,聖霊はガールズキャンプで若い女性たちの心に触れています。」ユタ州サウスジョーダンで行われた若い女性の活動の指導者であるアンジェラはこう言う。「証会に参加すると,いつも特別な温かい気持ちを感じます。若い女性たちもそれを感じているように思います。彼女たちは家族や福音について話すように霊感を受け,それが人生を変えるようなこともしばしばあります。」
モルモン書の中の物語をテーマにしたユースカンファレンスに参加するアブダビの10代の若者たち。青少年たちはモルモン書の時代を表した服を着ている。
モルモンの男子や女子たちは「ユースカンファレンス」と呼ばれる活動に3日から4日間一緒に参加する。世界中の10代の会員は学校の休暇の時期に,教育に関するワークショップや,文化交流会,奉仕活動,ダンスパーティー,霊的な事柄についてのディスカッションに参加する。このカンファレンスは,男性と女性がお互いのことや,お互いの信じていることを知るきっかけとなっている。
オーストリアのザルツブルク出身の14歳のサミュエルはユースカンファレンスでの経験についてこう振り返る。「ドイツ語圏に住む多くの若い男性と女性が自分と同じことで悩んでいると知ることができ,霊的にもっと強くなれました。」
ニューハンプシャー州ナシュアステーク主催の「信仰の軌跡」をテーマとしたユースカンファレンスに参加する若い男性と女性たち。
ユースカンファレンスでは開拓者の旅について取り上げることがよくある。その目的はモルモンの開拓者の犠牲と貢献に敬意を示すことである。青少年たちは一緒に旅をする兄弟,親,そして時には祖父母などの家族(通常,実際の家族ではない人)を割り当てられ,開拓者の家族として自分たちの荷物を載せた荷車引きながら一緒に旅をし,働く。
険しい道と暑さや寒さの中でモルモンの開拓者に対する感謝の気持ちを強めるアラスカの青少年たち。
今年の夏,アラスカで14歳のベンジャミンは泥の中を進まなければならなかった開拓者の家族のグループに加わったは。「2日目には泥の中を歩きましたが,すごく楽しかったです。でもそれが終わると,祖父母たちが足についた泥を洗ってくれました。とても霊的な経験で,たくさんの人がそのとき涙を流しました。」
カナダ出身の16歳のデインにとってこの経験は人生を変えるものでした。「この経験のおかげで,開拓者の気持ちになり,彼らのことや彼らが直面したいたことを理解することができました。……ここで得た思い出は今後,何年もの間,思い返し続けていくと思います。そしてわたしが困難の中を突き進み,堪えていくのを助けてくれると思います。」
標高13,528フィート(4,123メートル)のユタの最高峰キングスピーク山で登山の腕前を試す若い男性たち。
多くの国で教会のボーイスカウトたちは技能賞を取得することに励み,冒険心あふれる旅の中で初級章からイーグル章を獲得していく。彼らは登山をし,アウトドアのスキルを試し,雨や雪や暑い気候の中を耐えていく。そして, 50マイル(80キロメートル)のハイキングから泥だらけで帰り,自分でもやり遂げられるか分からなかったことを達成し,喜ぶのである。
雪に穴を掘ってその中で寝るなんて誰がそんなことをするだろうか。ボーイスカウトならばそうする。
教会のすべての青少年の活動において,成人の指導者は若い男性や女性たちと一緒に時間を過ごし,彼らを教え,一緒に遊び,その中で彼らが霊的な経験をすることができるよう助けるために,自分の休暇の時間を捧げている。
「青少年たちと,とても実りある時間を過ごすことができました」とユタ州の成人の指導者のスチュアートは言う。「川下りをしたり,かまくらを作ったり,登山をしたり,キャンプファイヤーを囲んで福音の原則について話し合ったりする中で,わたしは確実に自分が与えたもの以上のものを得ました。」
2014年にユタ州ローガンの南ジョーダン・ハイランド第1ワードで行われたユースカンファレンスのビデオの中で,青少年たちが楽しむ様子をご覧ください。
お互いをよく知るための活動を楽しむオーストラリアの末日聖徒の青少年たち。
また青少年たちには,何百人もの若者が様々な地域から集まり,近くの大学で1週間一緒に過ごすEFY(Especially for Youth〔特に青少年のために〕)に参加する機会がある。夏の時期に行われるこの活動では,多くのアウトドア活動や,水遊び,ダンス,また精神を高めてくれるようなワークショップやディボーショナルが行われ,そして新しい友達を作る機会がある。
セミナリーは14歳から18歳の生徒を対象に,福音を学ぶために学校の年度ごとに行われる任意参加のクラスである。
日曜日の礼拝や毎週の活動,夏の活動に加え,14歳から18歳の末日聖徒の青少年たちはセミナリーに参加する。青少年たちは新学年度が始まる前に,早朝のセミナリーやリリーストタイムセミナリーに登録し,毎日福音を学んでいる。
セミナリーによって,生徒たちはイエス・キリストの福音が自分とどう関わっているかを学ぶ機会が平日にも与えられる。
ノースカロライナ州シャーロット出身のセミナリー修了者は,このプログラムが「自分の可能性を知る」ことや「困難なことを最後までやり遂げる」のを助けたと述べた。
オハイオ州クリーブランドでは,19人の末日聖徒のセミナリーの生徒が教会員ではない友人に福音を紹介したいと思い,その結果,興味を持った60人の高校生が教会に来て,一緒にパンケーキとベーコンを食べた。
ガーナ・アクラ神殿に入り,先祖の身代わりのバプテスマを受けることにより奉仕を行うアフリカの末日聖徒の若者たち。
セミナリーの目的は,青少年たちがイエス・キリストの教えと贖いを理解し,それらに頼るよう助け,また彼らが神殿の祝福を受けるにふさわしくなり,天の御父と永遠に暮らすことができるよう,彼らが自分自身や自分の家族,また他の人々を備えるのを助けることであると,教会の指導者は説明する。
世の救い主,イエス・キリスト。
青少年のプログラムは,イエス・キリストの教えに従うという末日聖徒イエス・キリスト教会の目的と調和したものである。