大管長会からのメッセージ
ソルトレーク神殿改装に関する最新情報
開拓者の先祖がソルトレーク・バレーに到着したときから,ソルトレーク神殿の構想,建設,そして同神殿における礼拝は,教会員の心の中で特別な位置を占めてきました。この神聖な建物は,救い主イエス・キリストに対するわたしたちの愛の象徴です。その役割を末永く果たしていくために,現在,神殿の改修やアップグレードが行われています。
このプロジェクトが進むにつれ,主の御手がわたしたちを導いてくださるのを感じ,いくつかの面で改修を行うことになりました。ソルトレーク神殿は,教会本部の中心部に立っています。預言者イザヤが予言したように,この主の家には,あらゆる国から大勢の人がやって来るでしょう(イザヤ2:2-3)。その神殿に参入する教会員にとって,慣れ親しんだ,心を高める体験ができるように,多くの変更が行われています。神殿改修の主な理由である耐震性に加えて,神殿とその周辺に多くの改善や変更が施されているのです。
- 指導の部屋が2つ,結び固めの部屋が複数,また第2のバプテスマ室が追加されるため,収容力が向上し,さらに多くの神殿の儀式を執り行えるようになります。
- 従来,この神殿では,部屋を変えながら進行し,ライブで人が演じるプレゼンテーションが行われ,教会員にとって同神殿への参入経験の一つとなっていました。神殿再開後は,一つの部屋で行われる,映像プレゼンテーションに変わり,80か国語以上の言語に対応可能となります。またこの決定により,1日に実施するセッション数を増やすことも可能になります。さらに,この決定により,多くの会員が長い暗記を求められることなく,自信を持って儀式ワーカーとして奉仕できるようになれば幸いです。
- これまで神殿カフェテリアがあったエリアには,神殿の収容力増強に対応するため新たな神殿施設が増設されます。神殿再開時には,カフェテリアは併設されません。
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このように将来に向けて大きく変化していく中で,多くの歴史的要素が影響を受けています。例えば,新たな指導の部屋の追加をはじめとする諸々の変更により,状態が悪く崩れ始めていた神殿の壁画を,今回の改装では保存することができませんでした。しかし,こうした壁画は撤去前に注意深く写真に収められ,記録されました。ほかの多くの歴史的特色についても写真に撮り,記録を残しました。建築に再利用されたものもあります。
改装工事の竣工後,奉献式に先立って世界中から友人の皆さんを迎え,神殿を見学してもらう日を,そして会員がこの美しい主の家で再び礼拝できる日をわたしたちは心待ちにしています。
マンタイ神殿に関する発表
2019年4月に発表されたように,開拓者が建設した神殿の保存と延命のための取り組みの一環として,マンタイ神殿も改修とリニューアルが予定されています。
今後何世代にもわたって稼働できるように,マンタイ神殿は機械設備面でのアップデートなどを含む改装工事を今年中に開始します。この工事は数年間に及びます。
ソルトレーク神殿における変更と同様に,部屋を変えながら進行しライブで人が演じるプレゼンテーションは,一つの部屋で行われる映像プレゼンテーションに移行します。また,壁画の写真撮影,記録,撤去も行わます。これらの変更に対応し,参入者にとって利用しやすくするために,神殿の構造の一部がアップデートされます。マンタイ神殿(およびソルトレーク神殿)の歴史的な階段は,改装中,保存されています。
これらの神殿では,世界のどこから来たかに関わらず,参入者が同じような学びや経験ができるようにしたいとの願いがあります。どの神殿にも,同じ儀式,聖約,権能があります。それらを今後は同じ方法で,しかも80以上の言語で提供できるのです。
開拓者の時代の歴史ある神殿は,140年以上にわたって末日聖徒に祝福をもたらしてきました。現在発表されている,あるいは進行中のアップデートや改装によって,これらの神殿が今後何世代にもわたってその神聖な目的を果たし続けることができると確信しています。
ソルトレーク神殿の改装に関する
補足のQ&A
なぜ同神殿は,今後ライブのプレゼンテーションによるエンダウメントを提供しないのでしょうか。
この決定により,収容力が向上し,さらに多くの神殿の儀式が行えるため,一日に実施できるセッションの数が増えます。またこの変更により,神殿は複数の言語でエンダウメントセッションを提供できるようになります。英語以外の言語を話す参入者が,より意義深く,心を高め,神聖な神殿参入体験ができるようになるのです。 さらに,この調整により,多くの会員が長い暗記を求められることなく,自信を持って儀式ワーカーとして奉仕できるようになります。
この変更により,改装前と比べて,一日に行えるセッションの数はどのくらい変わりますか。
神殿閉館前は,毎時間セッションが行われていました。神殿が再開した後は,5つの指導の部屋が稼働し,約20分から30分毎にセッションが提供できるようになるので,会員にとって神殿参入の柔軟性が増します。
指導の部屋と結び固めの部屋の部屋数と,収容力はどのくらいになりますか?
改装竣工後,神殿には5つの指導の部屋が備わります。各部屋に150人が収容できます。結び固めの部屋は(以前は13ありましたが),23部屋に増えます。収容人数は部屋ごとに異なりますが,最大75人です。より多くの結婚を行うことができ,結婚式の参列者にもよりよく対応できるようになります。
バプテスマ室はどこに設けられるのでしょうか。
バプテスマ室は両方とも,この歴史的神殿の北側にある新しい神殿別館の階下に設けられます。現在バプテスマ室である場所には,指導の部屋が2つ造られます。
指導の部屋はどこに設けられるのでしょうか。
指導の部屋は神殿1階に4つ,2階に1つ設けられます。
神殿の北側の神殿別館には何があるのでしょうか。
新しい神殿別館には,神殿の収容力の増大に伴い,それをサポートする施設が備えられます。大きな教会堂や広い結婚の待合室,新たに2つのバプテスマ室,そして追加の更衣室などです。
この変更により,工事はどのくらい延長されますか。
竣工の日付に関しては,工事の進捗に伴って詳細情報を提供します。
神殿の全体的な収容力はどのくらい増強しますか。
通常の参入者人数の2倍以上に対応できるようになると予想しています。
これらの変更により,以前公表していた完成予想図に影響はありますか。
過去に発表した完成予想図には,これらの新たな計画に基づき一部調整が加えられました。新たな完成予想図はこの発表に記載されています。
この新しい設計の神殿においても,中央幹部がミーティングを持つスペースがあるのでしょうか。
はい。
耐震改修を含めた,工事のその他の側面にも影響があるのでしょうか。
耐震改修はこの改装の主な目的であり,以前に計画されたとおりに進められています。
なぜ壁画を保存できなかったのでしょうか。
新たな指導の部屋の追加をはじめとする諸々の変更により,年月を経て老朽化が進んでいた神殿の壁画を,今回の改装では保存することができませんでした。しかし,こうした壁画は撤去前に注意深く写真に収められ,記録されました。