ニュースリリース

アイリング管長,アジアで最も長く稼働してきた教会の神殿,
日本東京神殿を再奉献する

チャーチニュース

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の再奉献式の前に,神殿の敷地を眺める末日聖徒イエス・キリスト教会大管長第二顧問のヘンリー・B・アイリング管長と十二使徒定員会のゲーリー・E・スティーブンソン長老。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

日本,東京―7月3日に行われる日本東京神殿の再奉献式のために到着後すぐに,ヘンリー・B・アイリング管長とゲーリー・E・スティーブンソン長老は,少しの間,神殿の外に設置してある日本の古い石灯ろうの傍らまで足を運んだ。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

この二つの建造物―風情ある古い日本の石灯ろうと改築されて新しくなった東京神殿―は調和を保って建っている。この二つの建造物は,この待ちわびていた末日聖徒イエス・キリスト教会の「歴史と未来が出会う」日の象徴としてとても似つかわしいものに見える。

ついに,日本の会員たちは,何十年にもわたって愛してきたこの歴史的な建物に喜びをもって戻ってくるとともに,この再奉献された神殿を通してこれから受けることのできる祝福に焦点を当てている。

東京に住む末日聖徒である高堀伸二兄弟は次のように述べている。「この神殿はわたしたちにとって霊感を受ける源です。参入者や神殿ワーカーを含め,神殿に参入する多くの人々が,わたしたちの神殿が再開するこの日を待ちわびていました。」

大管長会第二顧問のアイリング管長が日曜日に行われた再奉献式の3回のセッションを管理した。各セッションすべてに,日本にゆかりの深い使徒であるスティーブンソン長老が同席した。

また,中央幹部七十人でアジア北地域会長会のメンバーであるジェームズ・R・ラズバンド長老とジョン・A・マキューン長老ならびにメアリー・ラズバンド姉妹,デボラ・マッキューン姉妹,および中央幹部七十人でアジア北地域会長の和田貴志長老の妻である和田なおみ姉妹も出席した。

日本の「卓越した神殿に行く人々」

日曜日の再奉献式の前日,アイリング管長とスティーブンソン長老は,日本の聖徒たちに対する彼らの愛と信頼について,また,再奉献された神殿が家族と隣人にもたらす祝福について語った。

日曜日の再奉献式のおよそ四半世紀前の1998年に来日した際,アイリング管長は日本の会員に対する高い期待について話をした。アイリング管長は,当時,日本の会員たちが福音について人々に話をする信仰と願望を持っていることが分かっていた。主は奇跡をもたらし,末日聖徒が行動を起こすよう促す土台を築かれたのである。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の再奉献式の前に,神殿の敷地を歩く末日聖徒イエス・キリスト教会大管長第二顧問のヘンリー・B・アイリング管長と十二使徒定員会のゲーリー・E・スティーブンソン長老。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

アイリング管長は教会のメディアとのインタビューにて次のように述べた。「そのことが起きていることがわたしには見えます。教会の会員たちは,さらに熱心に福音を分かち合っています。」

日本は,言うまでもなく,スティーブンソン長老にとって「霊のDNA」の一部となっている。若い専任宣教師として,スティーブンソン長老は日本福岡伝道部にて奉仕をし,日本の文化に対する愛を深め,言語を習得した。そのおかげで,その後,若い時に想像もできなかった教会の宗務の責任を果たすこととなった。

スティーブンソン長老は2004年から2007年まで日本名古屋伝道部を管理し,中央幹部七十人として,アジア北地域会長会の顧問の責任と後に会長の責任を務めた。

現在,十二使徒定員会会員として,スティーブンソン長老は,最近行われた東京神殿のオープンハウスはアイリング長老が日本において宣教師精神を持つ人々に対して抱いていた願いと期待が現実となっている証拠であると指し示した。

「神殿のオープンハウスには19,000人の人々が訪れました。その中には,政府,財界,教育および宗教において日本で影響力を持つ多くの人々も含まれていました」とスティーブンソン長老は述べた。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の再奉献式の前に,神殿会長の青木秀樹会長と青木会長の家族と話をする末日聖徒イエス・キリスト教会十二使徒定員会のゲーリー・E・スティーブンソン長老。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

アイリング管長は次のように付け加えた。「わたしたちはこうなるように願い祈ってきました。そしてそれが現実となっていると思います。」

この二人の指導者は強い会員を多くある神殿の建物に結びつける日本に固有のつながりについて強調した。

「日本の会員が家族の中でどのように成長し自分を強めることができるかについて話をする際,神殿について話をするのは難しいことではありません」とスティーブンソン長老は述べて,次のように付け加えた。「日本の人々は既に卓越した神殿に行く人々なのです。それは日本人の文化なのです。」

再奉献された東京神殿のほかに,日本では福岡と札幌に稼働中の神殿がある。また,現在,沖縄においても神殿が建設中である。

アイリング管長は日本東京神殿の入口のそばにある庭園を眺めるとき,神殿に入って奉仕したり学んだりする前に,若い人々が静かなフォトスポットに集まる光景を思い浮かべる。

アイリング管長は次のように述べている。「神殿は若い人々が信仰を育むうえでとても大きな影響を与えます。……若い人々は神殿で結婚するという目標を設定します。そして,家族が結び固められると,将来はさらにもっと輝かしいものとなります。」

最近行われた東京神殿のオープンハウスの期間中,多くの末日聖徒ではない人々が来訪し,神殿は家族と先祖を敬うことによって定義されるということを理解した。

スティーブンソン長老は次のように述べた。神殿は「家族と愛する人々を大切にするためのすばらしい方法と幕の向こう側においてイスラエルを集めることにより主を敬うすばらしい方法を」提供してくれる。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の再奉献式の後,神殿の敷地を埋め尽くす出席者たち。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

アイリング管長はラッセル・M・ネルソン大管長が頻繁に教える次の原則を繰り返した:神殿内のすべてのことは,イエス・キリストに向かわせるものである。

「誘惑や困難はやってきます。しかし,常に救い主のことを覚え,救い主のことを考えるようにすることによって,若い人々はそれらを乗り越えることができるでしょう。」

日本の人々の中で,キリスト教徒はほんの僅かな比率である。「ですから,イエス・キリストについての知識は,わたしたちの教会の若い人々が持っている高価な真珠です。彼らはイエス・キリストに対する証があるので,その知識に強さを見出すことができますし,人々を強めることができます」とスティーブンソン長老は述べた。

再奉献された日本東京神殿は神殿地区の20のステークにいる92,000人以上の会員に対して神殿の業を提供する。

歴史を多く刻み愛されてきた建物

「わたしたちの神殿」

この言葉は,日曜日の再奉献式まで何週間にもわたって,この広い東京地区の各地に住む末日聖徒がよく口にした言葉である。

この地元の末日聖徒たちは,再奉献された日本東京神殿内で礼拝し,学び,成長する機会がこれから得られることを期待しているとともに,この神殿が教会歴史の中で重要な位置にあったことを心に留めている。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の庭園。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

1980年10月27日に,スペンサー・W・キンボール大管長が日本東京神殿を奉献したとき,それは日本での最初の神殿というだけでなく,広大なアジア大陸で最初に建設された神殿でもあった。

それまで,日本の忠実な会員たちは何年もの間,貯金をしてハワイ州ライエ神殿までいかなければならなかったが,今や,自分たちの国内に奉献された神殿を持つことができるようになった。そして,東京神殿は人数が少なくも会員数が急増している他のアジア諸国の会員たちも利用できるようになった。

多くの日本の末日聖徒の生活は東京の南部の有栖川記念公園から道路を挟んで向かい側に建つすばらしくも気取らない礼拝の宮居と永遠に結びついている。

世界中の奉献された神殿と同じようにその機能を果たすが,改築された面積53,779平方フィート(約4,996平方メートル)の日本東京神殿は日本の神殿であることがはっきり分かるデザインである。日本の石灯ろうのほかにも,庭の景観を良くするために植えられた日本のもみじや竹を含め,外装の幾つかのデザインや神殿の周りの植栽の多くにこの地域特有のものが使用されている。

庭の部分にある二つの日本式の浅い池と滝は外観の目玉となっている。

また,内装に関しては,ガラスやじゅうたん,および織物で使用されている模様は着物や障子,その他の日本の歴史的な工芸品にみられる日本の伝統模様が元になっている。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の建物と敷地内にある古い日本の石灯ろうのそばを歩く奉献式の出席者たち。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

改装された神殿の3階と4階の廊下にある6つのキャビネットは日本の古いふすまをモチーフにした手描きの絵が描かれた扉が取り付けられている。桜,菊,松をあしらった3つの場面が描かれている。

東京神殿は内装と外装の大規模な改修を行うために2017年に閉館となった。4階建ての神殿別館には訪問者センター,礼拝堂,エリアオフィスおよび伝道本部オフィス,ならびに家族歴史センターが入っている。

また,神殿には最新の耐震基準に適応するための耐震補強も施されている。

熱意と勇気の注入

日曜日の再奉献式は日本松戸ステーク我孫子ワードを管理する松尾虎次郎ビショップにとって特にうれしいものであった。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の再奉献式にて,神殿を見上げる松尾虎次郎ビショップと娘の永愛(りのあ)ちゃん,5歳。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

松尾ビショップと松尾家族は,コロナウィルスに感染し,家族として,最近行われた東京神殿のオープンハウスのボランティアに参加できなかったことを含め,この1年間,健康の問題に直面してきた。

「このオープンハウスは多分一生に一度しか経験できない行事であると知っていましたので,わたしたちはとても残念に思いました」と松尾ビショップはチャーチニュースに語った。

しかし,松尾ビショップは日曜日の神殿の再奉献式にて安息日をアイリング管長と

スティーブンソン長老とともに過ごすことができ,家族にとって永遠に忘れらない幸せな思い出になるとすぐに付け加えた。

松尾ビショップは自分のワード会員たちに良い影響が及んでいるのをすでに目にしてきている。松尾ビショップはまた,東京のすべての人々にとって祝福となることを確信している。一般向けのオープンハウスは多くの会員たちに友人や隣人に神殿で行われる神聖な業について話すうえで必要な熱意と勇気を注入してくれた。

松尾ビショップの同胞である末日聖徒の仲本加奈子姉妹は,1980年の東京神殿の奉献式の聖歌隊で歌ったとき,まだ,18歳であった。聖歌隊は奉献式のために約6か月間練習をした。彼女は日の栄の部屋でキンボール大管長から僅か数歩しか離れていないところで歌ったとき感動で息ができないほどだったことを覚えている。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿の再奉献式の後,神殿の敷地を埋め尽くす出席者たち。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

彼女は次のように語った。「わたしは聖歌隊で最年少でした。そして,この奉献式は一生に一度しかない経験となるだろうと確認していました。そして,わたしは今日のセッションの一つで閉会のお祈りをするように依頼を受けました。」

仲本姉妹はこれまで40年にわたってアジア大陸で最初の神殿である東京神殿の中で奉仕してきたアジア各国からの末日聖徒の数に驚いている。

「わたしたちはこの神殿からとても多くの祝福を受けてきました。」

7人の子供の母親である仲本姉妹は日曜日の奉献式に自分の子供の幾人かと共に出席できた。

彼女は次のように語った。「スティーブンソン長老はわたしたちに『愛し,分かち合い,招く』よう勧告しました。それで,わたしたちはそのように行おうと努力しました。この再奉献式は,この神殿からたくさんの祝福を受けることになるわたしたち,特に若い人々にとって,ほんの始まりなのです。」

アイリング管長:「わたしは家に帰ってきているように感じます。」

アイリング管長とスティーブンソン長老はともに,再奉献された東京神殿の祝福は地元の会員を超えてもたらされるであろうと思っている。東京の広大な地域社会に住む数多くの人々が神殿のオープンハウスの期間中,福音の「喜びの知らせ」に触れたのである。

また一方で,神殿の敷地にある常設の訪問者センターは永遠の家族と先祖との永続するつながりについての神殿の真理を繰り返し伝えてくれる。

2022年7月3日(日),東京にある日本東京神殿に刻まれている「聖きを主にささぐ―主の宮」の文字。写真提供:ジェフリー・D・オールレッド,Deseret News

アイリング管長は,神殿のオープンハウスを訪れた多くの人々が神殿の中で何か特別なものを感じていると述べた。「それが態度に変化をもたらすでしょう。それにより,人々はさらに心を開き,わたしたちの教会の人々を尊敬できる市民として受け入れるようになるでしょう。」

アイリング管長は日本と日本の人々を愛している。アイリング管長自身の親戚の多くがこの「日の出ずる地」で伝道してきたのである。

「ここに来ると,わたしは家に帰ってきているように感じます」とアイリング管長は語った。

日本東京神殿の夜景。写真提供:末日聖徒イエス・キリスト教会

アイリング管長は次のように付け加えた。再奉献された東京神殿は「この国にとって偉大なものです。世界において,神の神殿があることは偉大なことです。わたしはただここにいることができるだけでありがたく感じます。」

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.