ニュースリリース

長編特作フイルム「Meet the Mormons」全米ネットでデビュー

教会制作のドキュメンタリー映画が全米300以上の映画館で公開

モルモンに関する固定観念を打破する末日聖徒イエス・キリスト教会制作の長編ドキュメンタリー映画が,全米の映画館で公開されている。「Meet the Mormons」のユタ州プレミア試写会が2014年10月7日,ソルトレーク地域にて開催された。この映画は10月10日金曜日を皮切りに,全米300以上の映画館で上映されている。


火曜日の夜に開催されたユタ州プレミア試写会には,映画の出演者を含む500人以上の招待客が訪れた。企画側はこのイベントを成功と見ている。

十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老は,「Meet the Mormons」の公開についてこう言っている。「新天地が開拓されました。これはもっとよく理解してもらう企画であって改宗させる企画ではありません。」映画を大スクリーンに持って行ったのは「試験上映での反響が非常に良かったから」だとホランド長老は言う。

「面白いと同時に心が鼓舞される映画でした。この映画に関わった多くの方々が初めて映画を目にする今晩,ともに参加できたのは素晴らしい経験でした。」と十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は言い,正直な感想をソーシャルメディアで発信するよう,映画を見た人たちに呼びかけた。

「非常に感動し,啓発された。本当に面白かった」とは,前大統領候補であり,マサチューセッツ州知事であり,ソルトレークシティで開催された2002年冬季オリンピックの大会組織委員長でもあったミット・ロムニーの言葉である。ロムニーは息子のジョシュとともに,ユタ州プレミア試写会に出席した。

元プロバスケットボール選手,ショーン・ブラッドリーは試写会の後,「感動の一言に尽きる」と言った。「どういうものか予想もできませんでした。笑ったり泣いたりで,情に訴える映画でした。物語に引きずり込まれる映画です。」

「とてもためになる映画だと思いました」と,ユタ州でホームレス支援を唱道するパメラ・アトキンソンは言う。「この映画には,同じ信仰を持つさまざまな人たちが登場します。世界のいろいろな場所にいるのですが,皆共通点があるのです。」

「ほんの一部分でもこの映画に携わることができて,本当にうれしいです」とデヴィッド・アーチュレッタは言う。アーチュレッタはチリで伝道していたとき,この映画のために「グローリアス」というシングルを録音した経緯がある。「とにかく,すごくいい反響がありました。とても幸せです。わたしたち教会員のことを皆が分かってくれるようになるのを楽しみにしています。」教会は先週,この歌のミュージックビデオをYouTube(ユーチューブ)に載せた。同ミュージックビデオへのアクセス件数は82万6,000件近くに上っている。

「非常に啓発される映画だと思いました。こういう普通の人々が普通ではない生き方をして,こんなにもいいことをするという事実にとにかく感動しました。この映画は隅々まで楽しみましたよ」とは,ユタ州知事夫人であるジャネット・ハーバートの言葉である。ジャネットは夫であるゲイリー・R・ハーバート知事および,息子とともにプレミア試写会に出席した。

「とても霊感を与える映画だと思いました。もっと立派なキリスト教徒になろうと思って映画館を出ましたよ」と,ボストン・セルティックスの球団社長,ダニー・エインジは言う。

「誰が見ても,何かしら心に残るものがあるはずです」と,この映画の監督であるブレア・トレウは言う。この映画はもともと,現在テンプルスクエアにあるレガシーシアターで上映されている教会の預言者ジョセフ・スミスの映画に代わるものとして2010年に計画された。制作から完成まで,3年かかった。

「これはわたしたちにとって,自分のことを語る機会でした」とトレウは説明する。この映画は物語形式ではなく,全世界の教会を見てもらうドキュメンタリーにするべきだと,トレウは強く感じたという。「そうすれば,わたしたち教会員に対して人々が抱いている誤解や通説を打ち破る映画になると思いました。」

トレウは,さまざまな背景を持つ出演者を観客に見てもらうことを楽しみにしている。「これはわたしたち教会員が,全ての宗教の人を尊重していることを中核として描いた映画なんです。」

「この映画が明確に描き出していることの中には,たとえ違った背景にあっても末日聖徒になるために自分の文化を捨てる必要はないというメッセージがあります」とトレウは言う。

この新作長編映画は,それぞれ異なる6人の末日聖徒とその家族の物語である。技師であり人道主義者である,ネパール出身のビシュヌ・アディヒカリ。アメリカ合衆国海軍兵学校のフットボールのヘッドコーチであるケン・ニウマタロロ。夫とともに慈善事業を経営するコスタリカ出身のアマチュアのキックボクサー,カロリーナ・ムニョス・マリーン。進路指導員でありジョージア州アトランタでビショップを務めるジャーメイン・サリバン。ユタ州に住む,息子を伝道に出している母親のドーン・アームストロング。1940年代のベルリン空輸の期間に「キャンディー・ボンバー」として知られた男,ゲイル・ハルヴォルセン退役中佐。

ドーン・アームストロングは自分のことを話せるかどうか,最初はあまり自信がなかった。しかし,伝道に出ている息子のアンソニーの言葉を聞いて,この映画に出るのはいいことだと確信したという。「『でも,お母さんの話は僕の話でもある』と息子が言ったんです」とアームストロングは言い,この映画出演を「驚くべき経験」と呼んでいる。

「映画に出るなんてある意味足がすくみますが,わたしのことを知って自分の行く末に対して自分には責任があり,良い方に変わることができる,一瞬ですべてが変わることだってあり得る,ということに気づいてくれる人がいるかもしれません。」と彼女は言った。

この映画は,息子や娘を教会の宣教師として伝道に出すとはどういうことかを正確に描いているとドーン・アームストロングは言う。「この映画を見て,より多くの人が心を開いてくれて,犠牲を払うことの人間的な側面を皆が理解してくれたらと思います。」

アンソニー・アームストロングはこう付け加えている。「わたしたちは自分のことを喜んで話したいと思います。特に南アフリカでのわたしの奉仕について言えば,神が御自分の子供たちと,全世界のあらゆる文化や宗教をいかに愛しておられるかが本当に分かるようになりました。」

家族は映画出演を楽しんでいた,とドーンの夫クレイグは言う。「映画に出て,家族の結束が本当に強くなりました。そして,神が祝福してくださるすべてのことに,一層深く感謝するようになったのです。」

ジャーメイン・サリバンは,観客が「彼らの真の姿と現実にある生活」を理解してくれることを願っている。サリバンは映画作成当時はビショップ,現在はステーク会長である。「この映画が誤解を払拭して,わたしたちモルモンがキリスト教徒だということを人々理解してもらえたらと思います。私たちは普通の生活をしています。他の人と同じように学校に行き,働き,人付き合いをし,社会に出ていき,他の団体となんの変りもありません。映画を見て,わたしたちがキリスト教徒で,普通の人たちと異なる点よりも共通点の方が多いという事実に皆が気づいてくれるといいと思います。」

サリバンの妻ケンベは,映画を見て自分を重ね,彼女の家族に結び付けて考えてくれたらうれしいと言っている。「非常にうれしいのは,家庭や職場にいたり,教会に行く準備をしたりしている普通のモルモン教徒の姿を皆が見ることができるということです。それに,いろいろな背景の人,さまざまな階層やさまざまな職業の人を見るのは面白いですしね。ですから,この映画にかかわることができて楽しかったです。」

この映画が全米で公開される日に94歳になるゲイル・ハルヴォルセンは,「自分のことをする前に奉仕する」ことを学びながらユタ州で育った。「救い主のメッセージは全世界のどこにいても変わりませんし,撮影はすばらしいものです。これが救い主のメッセージです。お金が増えても,大きな車や新しい家が手に入っても,何も変わりませんが,自分の殻を破って外に出ると,人間は変わります。死海が死んだ海なのは,新鮮な水をためこんで外に出さないからです。」

女性コメディアンのジェナ・キム・ジョーンズは「この企画に加われて,本当にうれしく思います」と言っている。ジョーンズがニューヨーク市のタイムズスクエアで行うインタビューの様子が,この映画に出てくる。「自分の信じていることを代表している人たちだっていうことがうれしいですよね。彼らの生き方やどんな人たちなのか,どんなことで悩んでいるのか,どんなすてきなことをしているのか,とにかく,偉大な人たちを取り上げて紹介しているんです。」

 「Meet the Mormons」に関する詳しい情報や映画館の所在地については,この映画のオフィシャルウェブサイトを参照。映画の中で使用されている曲「グローリアス」も「Meet the Mormons」のフェイスブックから無料でダウンロードすることができる。この映画の収益はすべて,米国赤十字社に寄付される。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.